低年齢化が進むタイムシェア購入者、半数の世帯収入は約2200万円 米国
「タイムシェア」と呼ばれる別荘といった施設の部分利用権を持つ人の半数近くの世帯収入は少なくとも15万ドル(約2200万円)であることが、このほど発表された報告書で明らかになった。 タイムシェア開発を行う米企業の業界団体である米リゾート開発協会の報告書によると、タイムシェア所有者の約28%が25万ドル(約3700万円)以上の世帯収入があり、約18%の世帯収入は15万~24万9000ドルとなっている。 報告書はタイムシェア所有者2549人からの回答に基づいている。調査はスポーツ&レジャー・リサーチ・グループが実施し、2月9日~3月11日にタイムシェア所有者にオンラインでインタビューを行った。 報告書によると、タイムシェア所有者のうち、世帯所得が7万5000ドル(約1100万円)未満の人はわずか5%にすぎない。ほとんどの所有者は自身が所有しているか、家族の誰かと共同で所有している。所有者の平均年齢は45歳で、最近タイムシェアを購入した人の平均年齢は39歳となっている。 「近年、タイムシェア所有者の年齢層が若くなっているのは、Z世代とミレニアル世代が家族と一緒にタイムシェア施設で過ごす体験をしながら育ったからだ」と同協会の会長で最高経営責任者(CEO)ジェイソン・ギャメルは話す。「彼らはタイムシェアがどのように機能し、そうした施設がなぜ休暇を過ごすのに最適なのかを身をもって理解している。タイムシェアの仕組みを体験済みで、かつ気に入っているため、親のタイムシェアを引き継いだり、自分で購入したりする傾向が強い」と指摘する。 報告書で明らかになったその他の点は以下のとおりだ。 ・タイムシェア所有者の物件は10件中9件以上が米国内に立地し、半数近くが南部、3分の1が西部にある ・所有者がタイムシェア施設で過ごす日数は平均11日で、2021年よりも1日増えた ・所有者が直近に購入したタイムシェア施設を訪れた回数は平均7回以上 ・タイムシェアの平均所有期間は13年で、ベビーブーム世代は21年、Z世代は9年所有している
Gary Stoller