「時の記念日」で日経読者に調査! 気になる文字盤はあの色 ドレスウオッチ回帰も
時の記念日 コレが気になる! 日経読者調査
6月10日は「時の記念日」です。THE NIKKEI MAGAZINEでは5月、2度にわたってサイト上でアンケートを実施し、読者のみなさんがいま、どんな時計に興味があるのかを探りました。 【グラフはこちら】回答結果をじっくり見る 質問は「カラー文字盤が増えています。気になる色は?」(2024年5月16日~20日に実施、有効回答数627)と、「あなたが欲しい時計は?」(2024年5月24日~28日、同578)の2つです。各5日間のクイックアンケートに多くの方から回答が寄せられました。ご協力ありがとうございました。
■世界の時計ブランド、文字盤カラー競う
最近の新作時計発表会で楽しみにしているのが、果たしてどんな色の文字盤が並んでいるのだろう、と思いを巡らし、この目で確かめることです。2024年は実にさまざまなカラーが出そろい、まさに豊作の年となりました。 2024年4月上旬、スイスのジュネーブで開催された時計業界最大の見本市「Watches & Wonders Geneva 2024(W&WG、ウオッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024)」を訪れたとき、技巧を凝らした装飾、複雑なムーブメントの新作などに加えて、文字盤のカラーの百花繚乱(りょうらん)ぶりに驚かされました。 ここで男女の両モデルともに目を引いたのがグリーンです。主力の「オーヴァーシーズ」や「トラディショナル・マニュアルワインディング」で深いグリーンの文字盤を採用したヴァシュロン・コンスタンタンをはじめ、ゼニスの「クロノマスター スポーツ グリーン」など、有力各社が主力モデルでグリーンの新作を投入しました。 グリーンの文字盤は黒に近いものから明るめ、メタリックカラーと色調はさまざまですが、全体に深みのあるタイプが多いと感じました。
■ 文字盤カラー、深いグリーンに興味津々
今回のアンケートでも気になる文字盤の色としてもっとも多くの回答を得たのが「深いグリーン」(220人)です。グリーンは一見落ち着いた雰囲気に感じますが、光の角度によって色調の変化も大きく、多彩な表情を見せてくれます。昼と夜とで異なる雰囲気が演出できるところも魅力ですし、ゴールドとの相性が良い点は女性の支持を集めそうです。 同数で2位となったのが、明るい空の色のような「スカイブルー」と「ネイビー」(ともに118人)です。 かつて文字盤といえば、男女ともに白、黒、シルバーが定番カラーでした。そこに2019年、カラー文字盤の先駆けとして存在感を高めたのが「ネイビー」です。ネイビーやグレーのスーツと相性が良く、おしゃれな印象も与えられるこの色は「2本目の文字盤」として今も不動の人気を集めているようです。 一方でスカイブルーやアイスブルーといった明るいブルーは、ロレックスやパテック フィリップが火付け役となり、急速に注目度が上がった色。ファッショナブル、ジェンダーレスで、男女ともに人気です。オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オートマティック」はダイヤモンドとブルーサファイアがケースをぐるりと取り囲み、同色のストラップで空色トーンを統一。ゴージャスだけど爽やかで、着けるだけで気持ちまで明るくしてくれそうです。 6位となったピンク(39人)は2024年、女性に強く支持されそうな文字盤です。シャネルは「J12」や「ボーイフレンド」から4つの「ピンク エディション」を発売しました。シャネルのクリエーションになくてはならない繊細なピンクを時計で表現し、発表と同時に話題をさらいました。一方、IWCの正統派ドレスウオッチ「ポルトギーゼ・オートマティック」から登場した40.4mmの小径モデルは、そのサーモンピンクの文字盤が女性も着けやすいと好評です。 7位の赤(14人)はW&WGでも多く目にした文字盤カラーです。目の覚めるような鮮やかな発色の赤、ワインレッド、ダークな赤……。そんな色合いの文字盤は、これ1つでスタイルを華やかに演出する効果があります。中国市場を意識したモデルと指摘されますが、2024年のラッキーカラーは赤ともいわれており、思わぬ幸運を運んできてくれるかもしれません。