石川真佑

◆バレーボール　ネーションズリーグ女子トルコ大会　日本３（２５―２３、２５―２１、２３―２５、２０―２５、１５―１１）２トルコ（１５日、トルコ・アンタルヤ） 【出場条件】バレーボール女子のパリ五輪 　パリ五輪の出場権をかけた最後の戦いが始まった。１次リーグを行い、世界ランク９位の日本は、同１位のトルコをセットカウント３―２のフルセットで破り、白星発進を切った。 　全５セットで先発し、チーム２位の２０得点で貢献した石川真佑（ノヴァーラ）は「まずスタート、勝つことができて良かったです。１セット目、２セット目は自分たちのいい流れを作れていた。３セット目から相手も対応してきて押されている部分が多かったが、落ち着いて自分たちのバレーの展開に持って行こうと。個人としては少しミスが多かったので、そこを減らしていきたいと思い、高いブロックに対してはブロックを利用して打つように意識していました」と初戦の勝利をかみ締めた。 　第１セットから成長を示した。２３―２４年シーズンからイタリア１部に活躍の場を得た石川は、レフトからプッシュで得点を挙げると、９―９ではコースをついてクロスにスパイクを決めた。第２セットもレフトからブロックアウトを狙ったスパイクで得点。試合を通じて高さのある相手に対し、工夫をこらした攻撃を見せた。昨秋の五輪予選では途中出場も多く悔しい思いを経験した２４歳の主軸は、成長を示し、古賀紗理那主将（ＮＥＣ）に次ぐチーム２位の２０得点でチームに勢いをもたらした。 　１次リーグ終了時の世界ランクで五輪切符が決まる。６大会連続の出場権へ絶好のスタートを切った日本。１６日（日本時間同日午後１１時開始）のトルコラウンド第２戦は、ブルガリアと対戦する。「きょうは苦しい試合を勝つ事ができたので、この流れは切らさずにまた明日に向けてしっかり切り替えて、チーム全員で勝ちに行きたいと思います」と石川は闘志を込めた。 　◇女子日本のパリ五輪への道　五輪出場１２枠のうち、昨年五輪予選で出場権を獲得したのはトルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国と、開催国・フランスの７チーム。残る５チームは１６チームで争うネーションズリーグの１次リーグ終了時の６月１７日付の世界ランクで決まる。日本はＮＬで五輪出場権の獲得チームを除く、アジア最上位の成績などの条件を満たせば残り５枠に入る。