トランプ氏を「既決重罪犯」と報道、台湾公共テレビが動画削除
【AFP=時事】台湾の英語公共テレビ「台湾プラス」は12日、同社の記者の一人がドナルド・トランプ次期米大統領を「既決重罪犯」と称した動画について、この言葉が不適切に使われているとして削除したと発表した。 【写真】「綿花を摘め」全米の黒人に人種差別的なメッセージ トランプ氏当選後 台湾政府は、トランプ氏の大統領選勝利を公式に祝福し、各国政府と同様に次期米政権を味方に付けようと努めている。 米国は長年、台湾の最も重要な支援国となっている。だが、トランプ氏は選挙戦で、台湾は米国に防衛費を支払うべきだと主張するとともに、台湾が米国の半導体産業を盗んでいると非難していた。 台湾プラスの特派員、ルイーズ・ワット氏は6日、米フロリダ州でカメラの前で「これが歴史的な選挙になることは最初から分かっていた。米国は初の女性大統領か初の既決重罪犯かを選挙で選ぶことになった」と述べた。 AFPが確認した動画によれば、ワット氏は「米国は重罪犯を選んだようだ」と続けていた。 李遠文化部長(文化相)は9日、台湾プラスに「この問題は非常に深刻だ」と懸念を伝え、同社は問題の動画を削除したと現地メディアに明らかにした。 台湾プラスは12日、「既決重罪犯」という言葉について、世界中の公共メディアで広く使用されており、報道で使用しても問題はないが、「米大統領選について、女性と重罪犯の選択だとして過度に単純化するなど、不適切な文脈で使用すべきではない」との認識を示した。【翻訳編集】 AFPBB News