旧紙幣に価値があるなら、現行の紙幣もとっておけば価値が上がるでしょうか?
古い紙幣の中には、プレミアがついて額面よりも高い金額で取引されるものもあります。希少性の高い紙幣ほど高値がつきやすく、もとの金額を大きく上回ることも珍しくありません。すでに使えない紙幣に価値があるなら、現行の紙幣もいつか価値が上がるのでしょうか。 今回は、現在流通している紙幣の価値が上がる可能性について解説します。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
高値で取引される旧紙幣の特徴
旧紙幣であれば、何でも高値で取引されるわけではありません。そこで、プレミアがつきやすい紙幣にはどういった特徴があるのか紹介します。 ・エラー紙幣 エラー紙幣とは、製造過程において何らかのエラーが発生した紙幣のことです。一般的なものとしては、印刷ミスや裏写り、断裁ミスなどがあげられます。 印刷ミスの中には、記番号など本来あるべきものが印刷されていないケースもあります。こういったケースは価値が上がりやすく、1000円札でも100倍近い価格がつくほどです。エラー紙幣は、エラーの種類によって価格が変わります。 ・現存数が少ない 発行年が古く、現存している枚数が少ない紙幣はそれだけ希少価値が上がります。日本で価値が高いといわれている紙幣は、1873年から発行された「旧国立銀行券」です。 ・希少な記番号 記番号とは、紙幣の上下に印刷されたアルファベットと数字が並んだものです。数字の部分がゾロ目やキリ番、階段になっているとプレミアがつきやすくなります。ゾロ目は「1111111」のように同じ数字が並んだもので、キリ番は「2000000」などキリのよい数字、階段は「1234567」のように順番に並んだものをいいます。
現行の紙幣もいずれ価値は上がる?
2024年7月前半に1万円、5000円、1000円の3種類の紙幣が改刷される予定です。新しい紙幣が発行されても、現行の紙幣がただちに使えなくなることはありません。 しかし、いずれ発行停止になれば次第に流通枚数は少なくなります。そうなると、価値が上がる紙幣も出てくる可能性はあります。先ほど紹介した特徴から考えれば、現行の紙幣で価値が出やすいのは「エラー紙幣」や「希少な記番号」ではないでしょうか。 現存数が少ないものも価値が出ますが、全体の枚数が減っていくには相当の年月を要します。お金として使えなくなるだけでなく、エラーのあるものや記番号が希少であればさらに価値は上がります。 将来のために残しておくなら、今から手元に入る紙幣をチェックしておくといいでしょう。そして、価値が出そうな紙幣を残しておけば、将来高値で買い取ってもらえることも期待できます。
現行の紙幣もいずれ価値が上がる可能性はある
旧紙幣にプレミアがついているように、現行の紙幣もいずれ価値が上がる可能性はあります。特に、エラー紙幣など希少性の高いものであれば、額面の何倍もの価値がつくことも珍しくありません。2024年7月には新紙幣の発行も予定されています。今から手元に入ってくる紙幣をチェックし、珍しいものがあれば残しておくとよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部