パリ五輪でまさかの欠場…マラソン代表・前田穂南選手に9年間密着 「走ることへの信念」に迫る
パリ五輪マラソン日本代表・前田穂南選手の、レース2日前の欠場決断に至るまでを独自取材したドキュメンタリー番組『前田穂南が走れなかったオリンピック パリとマラソンと私』(カンテレ)が9月1日に放送される。 【写真】19年ぶりの日本記録、タイムとともに笑顔を見せる前田 2024年1月に開催された「第43回 大阪国際女子マラソン」で19年ぶりに日本記録を更新し、パリ五輪代表「最後の1枠」をつかんだ前田選手。コロナ禍の東京五輪で苦しみ、その後も故障を繰り返した彼女にとって、パリ五輪が初めての「本当のオリンピック」になるはずだった。 しかしレース2日前、右大腿骨(だいたいこつ)の疲労骨折が判明。「五輪で走ること」を夢見て実業団の門を叩き、さまざまな困難を乗り越えてたどり着いたパリの舞台。五輪史上最も過酷といわれたコースを、自身が「最後の五輪」と位置付けたレースを、前田選手は走ることができなかった。 カンテレは9年間に及ぶ密着映像に加え、パリ到着から欠場の決断に至るまでを独自取材。その過程と真実、その後の前田選手を伝えるとともに、彼女が抱える五輪への思い、走ることへの信念に迫る。 同番組を担当した柴田俊介プロデューサーは「この番組を通して、前田穂南選手の五輪にかけた想い、走ることへの執念、最後までパリ五輪を走ることを諦めなかった姿、パリを走れなかった今の心境が、視聴者の方々に届くことを願います。不器用で、まっすぐで、負けず嫌いで、誰よりも走ることが好きで、走る人生を選んだ前田穂南選手の純粋な気持ちを伝えます」とコメント。 この模様は9月1日・夕方4時より放送される(関西ローカル)。