エア・ドゥ、退役767の機内カート販売
エア・ドゥ(ADO/HD)は、機内搭載カートの中古品を3月1日から7台販売する。2021年に退役した同社の初号機(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA98AD)と2号機(同、JA01HD)に搭載されていたロングサイズのもの。 【写真】エア・ドゥの機内カートと退役した767初号機のギャレー 7台のうち、2台はカート内を冷やす保冷剤を収納する「アイスドロワー」付きで、残り5台はなし。アイスドロワーは小物入れなどに使えるという。 税・送料込みの価格はアイスドロワーなしが1台10万円、ドロワー付きが10万5000円。カート本体の重さは30kgで、大きさは800mm×300mm×1030mm。エア・ドゥのオンラインショップ「AIRDO Online Marche(エア・ドゥ オンラインマルシェ)」で、3月1日午前11時から扱う。 JA98ADは、エア・ドゥ唯一の新造機で1998年3月27日に引き渡され、同年12月20日に就航。2021年1月20日の札幌(新千歳)発羽田行きHD20便を最後に退役した。JA01HDは2000年7月10日に就航した機体で、ベルギーのシティバードが運航していたものを中古で導入し、767が2機体制になった。 現在運航している4機の767-300ER(1クラス288席)と8機の737-700(同144席)は、すべて全日本空輸(ANA/NH)が運航していた機体。ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、エア・ドゥとソラシドエア(SNJ/6J)の共同持株会社「リージョナルプラスウイングス」に出資している。リージョナル社の筆頭株主は日本政策投資銀行(DBJ)で2023年3月末時点の議決権比率は25.81%、ANAHDは第2位で15.33%となっている。
Tadayuki YOSHIKAWA