人間不信で押し入れに2カ月引きこもり…多頭飼育崩壊から救出された白黒猫 心開き家族と過ごした5年間
死後も続く「おはよう」や「おやすみ」の声かけ
動物の家族を亡くした喪失感は、「ペットロス」という言葉で語りきれないほど深い。飼い主さんもおせろくんを失った悲しみを抱えながら、なんとか心の整理をつけて生きている。 「悲しみは癒えないと思う。でも、一緒に暮らしていた時のように毎日『おはよう』『行ってくるよ』『ただいま』『おやすみ』と声をかけることで日常を保てています」 うちの子になってくれてありがとう。また会おうね。天国のおせろくんに、そんなメッセージを送る飼い主さんは自身の経験から、頼れる動物病院を複数持っておくことの大切さを説く。 「おせろくんも先代猫のももちゃんもそうでしたが、緊急時や夜間にかかりつけ医が休診で命を救うことが難しいことが多いように感じます。普段からセカンドオピニオンの要領で信頼できる動物病院を複数、受診しておくことが大切だと思いました」 5歳9カ月と短いニャン生ではあったが、深い愛情を注がれながら命の終わりを迎えられたことはおせろくんにとって、意味があることだった。飼い主さんの経験談を知ると、愛猫の守り方も見直したくなる。 (愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)
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