トナーリ売却はミランの代償になった? クラブOBは「今のチームは具体的で重要なことをする責任を誰も負っていない」
メンタル面でもトナーリは重要な存在だったか
17日にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1節でリヴァプールと対戦したミランは、ホームで1-3と完敗した。それもミランが放ったシュートは8本、対するリヴァプールには23本ものシュートを許している。内容的にもミランの完敗だ。 今季はセリエAでも思うような結果が出ていないが、ミランに何が不足しているのか。クラブOBのズボニミール・ボバン氏は、昨夏にMFサンドロ・トナーリをニューカッスルへ売却したことを嘆いている。今のミランにはトナーリの穴を埋められる人材がいないとの評価だ。 「今のチームには試合を組み立てる力がないし、センターバックの2人はスピードもなくて不器用だ。ボールを前に運ぶ勇気も個性もない。中盤の選手はサイドや前線にボールを放り込むだけで、より具体的で重要なことをする責任を誰も負っていない。ミランはチーム最高のイタリア人選手であり、チームにも愛着を持っていたトナーリを売却した。彼がミランを去るのは残念だったし、こうしたことには代償が伴う」(Sky Italia』より)。 その後のトナーリは賭博違反の問題で10か月の出場停止処分を受けていたが、すでに復帰。イタリア代表としても今月のネーションズリーグを戦っていて、そこでの評価も高い。ボバン氏としては、トナーリがミランを離れてしまったことが受け入れられないようだ。
構成/ザ・ワールド編集部