米最大手のGAPが台湾初上陸 アパレル業界激戦に/台湾
3月8日、アメリカ発のアパレル最大手GAP(ギャップ)が、台湾1号店をオープンさせる。これまでに、ユニクロ(日本)やZARA(スペイン)など、海外のファストファッションブランドの出店が相次ぎ、人気店が軒を並べる激戦区に、いよいよアメリカからGAPが参入。すでに、ユニクロは台湾で43店舗を展開するなど、競合メーカーが先行しているエリアに対し、GAPはどのような販売戦略を展開していくのか。台湾のアパレル販売市場は、新たな局面を迎えることとなる。 ■価格帯はユニクロとほぼ同じ 3月8日、GAP台湾1号店が台北市信義区にオープンする。近くにユニクロやZARAなどの競合店が軒を並べる激戦区で、GAPはどんな戦略を打ち出すのだろうか? 1号店は地下1階から地上2階までの3フロアで、売り場面積は約460坪。フロア構成は、1・2階がレディースとメンズで、地下はキッズとベビー。初日だけで5000人の来店を見込んでいるという。主な価格帯は日本円に換算してアウター13000円、ワンピースは5000から7000円、トップスは1700円、ジーンズは5500~8500円。全体としてユニクロに近い価格帯で、ZARAよりやや安い印象だ。内装はZARAと同様にシンプルでモダン。休憩スペースとして、ソファがフロア内の各所に設置されている。 GAPは、台湾で2014年内に3店の出店を計画しており、2号店は3月下旬に阪急百貨台北店へ、3号店は下半期に新北市へそれぞれ出店するという。 ■ユニクロは店舗数拡大で反撃 これに対し、ユニクロは2010年に台湾初進出を果たして以来、現在までに43店舗を展開している。競合の参入については、「GAPの参入は歓迎だ」、「アパレル業界を一緒に盛り上げよう」と、余裕の姿勢だ。今後も店舗数の拡大を目指しており、年内に70店舗まで増やす見通しだ。3月7日から3月9日まで、Tシャツブランド「UT(ユーティー)」で17%割引の限定セールを打ち出すなどで、GAPを迎え撃つ。