コンスト王者争いに残るフェラーリ、「レースマネジメント大改善」のおかげとサインツJr.
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、今シーズン中盤にチームが不調に陥ったものの、レースマネジメントなどが改善したことで、まだコンストラクターズタイトル争いに残れていると考えている。 フェラーリF1が走った! 2006年トリノオリンピック開会式 F1 第16戦イタリアGP終了時点で、ランキングトップはレッドブルだ。2番手に8ポイント差でマクラーレンが、そして3番手にフェラーリが39ポイント差で続いている。 サインツJr.はフェラーリがモナコGPでの勝利以来直面してきた中盤戦の厳しい状況にもかかわらず、まだタイトル争いにチャンスを残せていることに驚いていると認め、チームがレースマネジメントの面で大きく前進していると語った。 「ああ、僕も驚いているよ。モナコからモンツァまでの間にどれだけ厳しいレースがあったかもうわからないけど、シーズンの3分の1は厳しかったと思う」 サインツJr.はそう語る。 「序盤3分の1は強かったけど、中盤は厳しかった。そして今は終盤戦に入っているんだ。中盤戦ではあまりいい調子ではなかったけど、まだ僕らは戦いに加われている」 「この事は、シーズン序盤やモンツァのようにマシンがいいパフォーマンスではなくでも、ポイントを獲得したりうまくやっていくという面で、チームがどれだけ進歩したかを示している」 「そのおかげで僕らは戦いに参加し続けられている。僕らドライバーふたりがとても一貫性があることでパフォーマンスも発揮できていると思う。僕らは常に隣同士にいるけど、互いに助け合ってポイントを獲得して、このクルマを最大限活かしているんだ」 「1年を通じて堅実にやれていると思う。そのおかげでチームも良いレースマネジメントを続け、厳しいシーズンの中でドライバーとチームによる良いレースが維持されているんだ。モンツァやモナコで見せたようなパフォーマンスが今もあるのか、そしてそれを維持できるのかどうか、様子を見てみよう」 なお今週末のアゼルバイジャンGP、そして続くシンガポールGPはフェラーリにとっては得意なコースと見られている。サインツJr.もそれが役立つだろうと認めているが、アメリカGPではいずれにしても現実に戻ることを予期している。 「ああ、そういうコースは僕らに良い走りをもたらしてくれる。でも同時に、それはフェイクになるかもしれないんだ。なぜならオースティンに戻ったときにマシンがオランダと同じような状態になれば、それは力不足だということになるからね」 「僕は1レース1レースに向き合っていって、それぞれどうなるかを確かめていくつもりだ。互いが0.1秒以内の差であれば、どこへいくかは予想ができない。0.1秒前にいるか、0.1秒後ろにいるかだ」 「どうなるかは分からない。だからレース毎に、特に相性の良さそうなコースでは最大限の力を出せるよう試みるんだ。良い週末にできるようにしたい。厳しい週末もあるだろうけど、年末にはどうなっているか分かるだろう」
Jake Boxall-Legge