3カ月で2度の監督解任のローマ、デ・ロッシの復帰は?「戻らないと言ったことはない」
元ローマ指揮官のダニエレ・デ・ロッシ氏が11日、古巣への帰還について問われると、自身の考えを明かした。イタリアメディア『スカイスポーツ』など複数メディアが伝えている。 今年1月、成績不振により解任されたジョゼ・モウリーニョの後任として、古巣ローマの指揮官に就任したデ・ロッシ氏。下部組織出身のOBでもある若手指揮官は、チームの立て直しに成功してリーグ戦を6位で終え、シーズン終了後には、3年間の契約延長を勝ち取った。 だが、デ・ロッシのチームが第4節終了時点で3分1敗となると、ローマは早くも指揮官の解任へ踏み切って物議を醸し、リナ・スルークCEOが電撃辞任する騒動に発展した。しかし後任となったイヴァン・ユリッチ指揮下においても、好成績を収めることができなかったローマ。第12節でボローニャに敗れると、クロアチア人監督もまた解任され、シーズン開幕からわずか3カ月で、早くも3人目の指揮官の招へいが検討されている。 そんな中、次期監督候補に浮上したデ・ロッシが、フィレンツェで行われたイタリアサッカーの殿堂を表彰する式典に出席。自身のローマ復帰について問われると口を開いた。 「トリゴリアにはもう戻らないのかって? そんなことを言ったことはない。選手として、監督として、いろいろなことはあったが、この仕事をしていれば、解任はつきものだ。私にとって、ローマは家だ。私の父(アルベルト・デ・ロッシ氏)も仕事をしている。自宅で過ごした時間よりも、トリゴリアで過ごしてきた時間の方が長い。だから私がコヴェルチャーノに戻ったように、トリゴリアにも戻るつもりだ」 なお、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』によれば、式典後、デ・ロッシはイタリア代表監督のルチアーノ・スパレッティとの会食を予定していたという。まだ、ローマと結んだ契約が有効であるとみられるデ・ロッシの今後の去就は注目されるところだ。