杉野遥亮“歩”、大森南朋“江森”の制止を振り切って救助に行き遭難…批判と炎上に発展<マウンテンドクター>
杉野遥亮が主演を務めるドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が、9月2日(月)に放送される。放送に先駆けて檀れいからコメントが到着した。 【写真】霧の中聡一(森準人)を助けに向かう歩(杉野遥亮) ■山岳医療の現場を描く作品 本作は、信濃総合病院の山岳医療の現場に放り込まれた青年医師・宮本歩(杉野)が、さまざまな思いを抱えた患者や医療従事者たちと触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、壮大なスケール感で描く山岳医療ドラマ。 ■檀れいが感じる院長の魅力は「包容力」 8月26日放送の第8話では、山岳医としての正義感や責任感が日増しに強くなる歩に対し、江森(大森南朋)や玲(宮澤エマ)が一抹の不安を抱く様子が描かれ、クライマックスに向けて新たな火種が生まれる予感を漂わせた。 そして第9話では、その伏線を回収するかのように、周囲の心配をよそに自分の判断は決して間違っていなかったと信じる歩が、自らの行動で二次遭難を招くというまさかの事態に。山岳医としてあるまじき行動をとった歩に、MMTを快く思わない聖子(池津祥子)や純家(松尾諭)、世間からは厳しい批判の声があがり、MMTは解散の危機に追い込まれる。 窮地に陥ったMMTで、矢面に立たされ事態の収拾にあたるのは、院長の周子(檀)。山岳医療の未来のためにMMTを立ち上げ、誰よりもメンバーを信頼し、幾度となくその背中を押してきた。物語の終盤には、医師を山へ派遣するため、病院として救助ヘリを所有する計画を明かすが、そこには江森の婚約者で自らの親友でもあった美鈴(中越典子)の死があり、山岳医療の発展にかける思いはときに江森があきれるほど強く、まぶしい。そんな周子は、この絶体絶命のピンチをどう乗り切るのか。周子を演じる檀からコメントが到着した。 院長の周子を演じる檀は、「山岳医療の未来を変えるには、行政機関の協力を得るなど、課題が山積みです。でも周子は、それがどんなに困難でも、前に進めていかないと、いつまでたっても現状は変わらないんだ、という強くまっすぐな思いを持っています。すごくエネルギッシュな女性で、めげない強さ、あきらめない強さがありますよね。私が周子だったら…たぶん途中でめげてしまうと思います(笑)」と、ユーモアを交えながら周子の強さを絶賛。 さらに、院長としての包容力も彼女の魅力の一つだといい、「宮本先生が山の素晴らしさも恐ろしさも知っている、さらに患者に寄り添える医師だということを早い段階で見抜いているんですよね。たとえ彼が失敗してもそれをすべて包み込んで、彼がやろうとしていることに対して、“大丈夫、私が責任を持つから”と背中を押す包容力は、上に立つ人間としてとても魅力的ですし、ステキだと思います」と笑顔を見せる。そして最後に、「このドラマで、山の素晴らしさ、恐さを知っていただきたいですし、一方で、日本の豊かな自然、雄大で美しい山岳風景にも触れていただき、ドラマを楽しんでもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せた。 ■「マウンテンドクター」第9話あらすじ 第9話は―― 篤史(石丸謙二郎)が入院することになり、MMTのメンバーはオーナー不在の鮎川山荘のために、何とか力になりたいと考える。その頃、院長室には再び聖子が乗り込んできて、聖子は通常業務と山岳医療を兼務するMMTは過重労働に当たり、そこには周子によるパワハラがあったのではないかと問い詰める。 一方、歩と真吾(向井康二)の関係は、いまだギクシャクしたまま。真吾の怒りは収まりそうになかったが、それでも歩は、治療が必要な患者がいる以上、持ち場を離れてでも現場へ向かうのは医師としての責務であり、圭吾(湯田幸希)の一件も自分の判断が100%間違っていたとは思えない。江森は、そんな歩の山岳医としての正義感と、理想に向かってひた走る姿に危機感を覚える。 そんななか、亡くなった翔(時任勇気)と歩の友人・丸川聡一(森準人)が宮本家を訪ねてくる。聡一は週末に鮎川山荘経由で山に登るといい、当日は歩も山荘を手伝いにいくことに。ところが、山荘を出発した聡一は霧のせいもあり途中で道に迷ってしまう。連絡を受けた歩は救助隊に助けを求めるよう聡一に伝え、自らも山小屋当番の江森の制止を振り切って山へ急ぐ。日が暮れる時間になってようやく聡一を見つけることができたが、体が冷え切っていて、低体温症と高山病を併発している可能性も。歩は少しでも標高を下げようと、救助隊の到着を待たずに下山することを決めるが、これにより救助は難航。山岳医の二次遭難はやがて大きな問題を引き起こし、MMT存続の危機にまで発展して…。 ――という物語が描かれる。 ■「歩先生頑張っているのに…」予告動画に反響 公式ホームページなどで見ることのできる予告動画では、「お前の正義が誰かの身を滅ぼすかもしれないということを忘れるな」という江森から歩への言葉からスタート。 江森は「お前がやろうとしているのは医療行為ではなく救助行為だ」と歩に伝えるが、歩は友人を探しに霧の中に進んでいき遭難してしまう。歩は「山と向き合えば向き合うほど、自分の理想とは程遠くて」と心情を吐露。そんな歩に、救助隊は「救助隊に任せてもらいたかった」と言い、江森は「山を知った気になってそれでも山岳医か」と叱責する。そして批判と炎上が巻き起こる様子も描かれる。 視聴者からは「歩先生頑張ってるのに苦しいね」「考えさせられる」「医療行為と救助行為の線引き難しい」「全部裏目に出てる」「真吾と仲直りしてほしい」などの声が寄せられている。