FIFAランク48位には見えない? イングランドを撃破したギリシャに戻ってきた不気味な強さ
最近はフランス、ドイツ相手にも好パフォーマンスを見せている
今月10日、イングランド代表はUEFAネーションズリーグ・リーグBのグループ2第3節でギリシャ代表と対戦し、1-2で敗れた。戦力だけを見ればイングランドの方が格上であり、ギリシャに敗れたイングランドのパフォーマンスには批判も集まった。 しかし、今のギリシャはなかなか侮れないチームだ。FIFAランクは48位となっているが、英『The Guardian』はもっと強いチームに見えると評価する。 何よりギリシャはネーションズリーグで無傷の4連勝を飾っており、リーグBのグループ2で首位に立っている。9ゴール1失点と攻守の内訳も見事だ。 ネーションズリーグではフィンランドを3-0、アイルランドには2試合とも2-0で勝利しており、昨年のEURO2024予選ではフランス代表とも2-2で引き分けた。惜しくもEURO2024プレイオフではジョージア代表にPK戦の末敗れてしまい、本大会出場は叶わなかったが、興味深いチームに仕上がっているのは確かだ。 同メディアも、「イングランドの敗北に際して触れておくべきは、イヴァン・ヨヴァノビッチ率いるギリシャがFIFAランク48位とは思えぬほど優れているということだ。ここ最近の彼らは上昇傾向にあり、1-2で敗れた6月のドイツとの親善試合も、試合のペースはギリシャだった」と最近のゲームを評価する。 ウェストハムDFコンスタンティノス・マヴロパノス、リヴァプールDFコスタス・ツィミカス、昨季AZのエースとしてオランダ・エールディヴィジで29ゴールを記録し、今夏にポルトガルのベンフィカへ移籍したFWエヴァンゲロス・パヴリディスなど、トップクラブで活躍する実力者もいる。 次なる目標は2026ワールドカップだ。2014年大会が最後の出場となっていて、直近2大会は予選敗退が続いている。EUROも3大会続けて予選敗退となっているだけに、この流れを止めたい。今月イングランド相手に勝ったことは自信になったはずで、さらなる進化が期待される。
構成/ザ・ワールド編集部