「惚れてまうやろー!」の流行で葛藤も 芸人・チャンカワイ 年間200本以上を巡る「ロケ芸人」としての現在
年間約250本ものロケに出向き、今や確固たるロケ芸人の地位を築いたチャンカワイさん。テレビロケをとおして視聴者に伝えたいこととは?(全4回中の4回) 【写真】婚活バスツアーで出会った運命の妻と茶摘みした記念ショット ほか(全12枚)
■ロケで大切なのは「自分を主張しすぎない」 ── 最近はロケのお仕事が多い印象です。 チャンさん:実は以前はロケのお仕事がそこまで多かったわけではないのですが、増えたきっかけはコロナ禍。コロナがピークのころはロケに行くのにPCR検査の陰性証明が必ず必要だったのですが、僕は検査をかなりマメに行っていました。そこまでマメに検査をする芸人さんが多くなかったのか、そこからロケのお仕事がグッと増えましたね。それまでのロケの経験で培ってきた、レポート力やフットワークの軽さも評価してもらえたのだと思います。
── ロケのお仕事をするときに、心がけていることはありますか? チャンさん:いい意味で「自分を持たないこと」でしょうか。僕がロケをするときのスタンスは、対「視聴者」ではなく、あくまでも対「ディレクター」。ディレクターがどのような絵を撮って、視聴者に届けたいかということをいちばんに考え、期待に応えることが重要だと思っています。そうすると自然に、自分のことは主張しすぎないというスタイルになるんだと思います。
あとはオープニングで大ボケはしないこと!最初にボケすぎてしまうと、その後のロケでなにを言っても説得力にかけるんですよね。伝えていることに信頼性を持たせるためにも、オープニングでは小ボケまでにしています。
■テレビの力を信じてもっと発信したい ── ロケ以外では演技のお仕事もされていますね。 チャンさん:はじめて演技の仕事をしたのは、2012年に公開された映画『ロボジー』でした。オーディションに合格したのですが演技については新人で、まわりはベテランばかり。どうしたらいいかわからず緊張していたら、吉高由里子さんや濱田岳さんのようなベテランの方たちが、僕のセリフの練習につき合ってくれて。本当にみなさん優しくて、吉高さんなんて自分の役じゃないセリフまで演じてくれました。