青木崇高「“カッコいい大人”って何? 僕は目指していないですね」
時代劇やアクション、重厚な人間ドラマやコメディまで多彩に演じ分ける俳優・青木崇高さん。バラエティ番組のMCにも活躍の場を広げ、そこで見せるフランクで好奇心旺盛な人柄も人気を集めています。44歳、ますます脂の乗った仕事ぶりの、青木さんにインタビューを敢行しました。 モテる男と女のインタビュー
人生を強く生きることが目標。それが役者業を豊かにもしてくれるはずです
ワイルドな風貌と抜群のスタイル、また繊細な表現力で、さまざまな役柄を演じる青木崇高さん。デビュー20年超、仕事も充実し、男っぷりに磨きがかかる彼に、「カッコいい大人の男とは?」と聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
“カッコいい”に、僕、興味がないんです
── Web LEONの読者にとっての“カッコいい大人”って、まさに青木さんのような人だと思いますが。 青木崇高さん(以下青木) そうなんですか? 実は僕、“カッコよさ”って、よく分からないんです。自分はそれを目指してないし、目指す必要があるのかなとも思うんですよ。他の人が僕を見て「カッコいい」と思ってくださるとすれば、それはありがたいことですけど、僕自身、興味がないんです。 ── !! この企画で「カッコいいに興味がない」と言われたのは初めてです……。 青木 世の流れとして、大人の男性に“カッコよさ”を求めているのは理解できますが、僕が思うに、それはあくまで後付けのものじゃないかと。誰かの生きざまを、他の誰かが後で見てそう言うんじゃないかと。 それも、深くその人のことを知った中で言っているのか、表面上なのか分からないですよね。内面まですくい上げて「カッコいい」って言われたらうれしいのかもしれないですけど。 高級なものを身につけて、それがバシッと決まっているのも素敵だし、「こんな先輩みたいになりたい」という憧れとか、年下の人でも「こういう人はいいよな」みたいなことはある。そういう意味での“カッコいい”は、あるのかなと思いますけどね。逆に聞いてみたいです、“カッコいい”って何なのか。
── 聞いておいてなんですが(笑)、確かに難しい。分からないから聞いているというのもありますが。 青木 それぞれの人に、いろんな答えがあるんでしょうけどね。あえて言うと、何かに対峙している時、「命を燃やしている」と感じる人、その瞬間に、その人は尊敬します。仕事に対してでも、そうでない時でも。