【C大阪】NG質問ながら小菊昭雄監督が祝福 毎熊晟矢AZ移籍なら夢実現「個人的にうれしい」
セレッソ大阪小菊昭雄監督(48)は14日、オンライン取材に応じ、オランダ1部AZアルクマールへの完全移籍が秒読み段階に入り、既にC大阪を離脱したDF毎熊晟矢(26)について、具体的なクラブ名を出さずに、言える範囲で最大限のエールを送った。 「今回のマイク(毎熊)の夢に関しても、個人的にはうれしく思う。そうやってマイクが世界に巣立っていく、そしてまた、新たな選手がクラブを引っ張っていく。その歴史だと思う」 クラブ側は移籍交渉先がAZだとは明かしておらず、海外移籍が前提の準備でチームを離脱したとだけ13日に発表。そのため、具体的にコメントできない状況であり、この日の取材では「試合以外の質問はNG」という設定だった。 それでも毎熊の名前が出ると、指揮官は熱い胸の内を隠さなかった。 MF香川真司、MF清武弘嗣、FW柿谷曜一朗(現J2徳島)、MF南野拓実(モナコ)らの名前を挙げながら、クラブや自身の信念を改めて打ち明けた。 「私たちセレッソというクラブは、たくさんの選手が海外に巣立っていった。クラブはそういう形で歴史を刻み、成長していく。明日はマイクの代わりに出た選手が、自分のよさを発揮し、勝利に貢献してほしい」 小菊監督が指揮を執ってからは、DF瀬古歩夢(グラスホッパー)やMF坂元達裕(コベントリー)らが海外に移籍。今回も現場責任者としては痛恨の戦力ダウンになるが、あくまでも現有戦力で戦い抜く覚悟だ。 15日はホームで浦和レッズ戦があり、8位の相手に対して同じ勝ち点25でC大阪が9位。リーグ戦で3試合ぶりの勝利、約2カ月ぶりのホーム勝利、上位再浮上を目指し、熱く戦う。 なお、毎熊は近くオランダでのメディカルチェックで異常がなければ、AZと正式契約を結ぶため、現在の契約期間内にC大阪でプレーすることはない。