去りゆく秋 イチョウのじゅうたん一面に ”今だけ”の風景楽しむ/兵庫・丹波市
兵庫県丹波市柏原町柏原の柏原大神宮前で、一面に真っ黄色の”イチョウじゅうたん”が広がっている。社殿の屋根瓦にもイチョウの黄葉が雪のように積もり、辺りに黄色い光が降り注いでいるかのよう。町の人たちは色鮮やかな落葉を眺めながら、去り行く秋を惜しんでいる。
城下町の中心地にあるこの木は、創建1000年を迎え、先月に式典が行われた柏原八幡宮一の鳥居前にあり、すぐ近くには樹齢1000年を超える柏原のシンボル、大ケヤキもある。観光客や通りがかりの人たちも思わず見入り、写真撮影を楽しんでいる人たちの姿も見られる。 近くに住む安田夏美さん(30)は、3歳と2歳の子どもと一緒に散歩がてら訪れ、イチョウの葉を両手ですくって宙に放り投げたり、写真を撮ったりして遊び、「”今だけ”の風景なので楽しみたいと思います」と笑顔で話していた。 また、学校帰りの児童らは、黄色い通学帽の中に黄色い葉をいっぱい入れたりして秋を満喫していた。