「今年の漢字」もうすぐ発表 「去年までの漢字」一挙に振り返り、最多選出の字は
12日午後に発表される「今年の漢字」。1995年から始まり、今年で29回目を迎え、すっかり年末の風物詩として定着した。阪神大震災が発生した95年は「震」、新型コロナウイルスがまん延した2020年には「密」が選ばれるなど、その一年を象徴するイベントや災害、事件、政治といった世相を映し出してきた。 【写真】去年の「今年の漢字」に選ばれたのは 最多は2000年、12年、16年、21年の「金」。いずれも五輪開催イヤーと重なり、4度も選ばれている。日本選手団が過去最多18個の金メダルを獲得したパリ五輪が行われた今年も、「金」が選ばれるのだろうか。 負の印象が伴う漢字もある。西日本豪雨や大阪府北部地震などがあった18年は「災」。「毒」が選ばれた1998年には和歌山カレー事件が発生、「戦」の2022年はロシアによるウクライナ侵攻が始まった年だ。 過去最多の応募数は2011年の49万6997票。東日本大震災の発生を受け「絆」が選ばれた。 ◆日本漢字能力検定協会が過去5年に発表した「今年の漢字」と主な出来事は次の通り 2023年 「税」 防衛増税や所得税の定額減税など相次いだ税の議論 22年 「戦」 ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射など 21年 「金」 東京五輪・パラリンピックで日本選手が活躍など 20年 「密」 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う「3密」回避 19年 「令」 新元号決定で新たな時代の幕開けなど