「小さなピカソ?」弱冠2歳が描いた絵に約110万円の買値が付き話題に…世界のバイヤーから熱い視線
わずか2歳半の画家に、アート界が注目している。 ドイツ・バイエルン在住のローラン・シュワルツくんが描く作品は、豊かな色の混ざり、指やローラー、へらなどを使った大胆な流線が特徴だ。 【画像】「小さなピカソ」が描く作品たち 母親のリサさん(32)が制作の様子を撮影してInstagramに投稿しており、約3万3000人のフォロワーがいる。 英タイムズ紙によると、4月に開催されたミュンヘン最大のアートフェア「ART MUC」で、イギリスやバハマなどのバイヤーがローランくんの作品を購入した。国際市場で、ローランくんの絵は1枚6500ユーロ(約110万円)の価値がついている。
「小さなピカソ」
ドイツ・バイエルン在住のローラン・シュワルツくんが絵の魅力に取り憑かれたのは、2023年9月。イタリアの南チロルにある家族向けのホテルへ旅行をした際、ローランくんは部屋にあった絵に釘付けになったそう。その後、ホテルに併設されている「ペインティングルーム(お絵描き部屋)から出てこなくなった」と、母親のリサさん(32)は同紙に明かした。 ローランくんの両親はインテリアデザイン会社を経営しており、父親も祖父もアーティストだという。 わずか半年でスタイルを確立したローランくんは、各メディアで「小さなピカソ」と評されている。 ローランくんが好んで描くのは、ゾウ、ウマ、それに恐竜。「ローランにとって、明るくカラフルな色使いがとても重要です。茶色やほかの退屈な色には興味がないみたいです。ローランは、どの色を混ぜて使うか、明確な考えを持っています」とリサさんは語る。
1枚の絵に3000件の問い合わせ
米ピープル誌によると、SNSやアートフェアでの評判が反響を呼び、ローランくんの作品「The People」にはすでに3000件を超える問い合わせがあるという。初の個展は今年8月、家族が暮らすノイボイアーンで開催予定だ。 収益は、ローランくんが18歳になるまで安全に保管する方針だそう。リサさんは、ローランくんが無理に制作活動をする必要はないと語る。 「いつ何を描くかは、完全にローラン次第です。気分が乗らない時には、3~4週間アトリエに足を踏み入れないこともあります」 「ここまで多くの人がローランの絵を欲しがり、ローランについて知りたがっているのは異常なことです。私たちはできるだけ、ローランが普通の日常を送れるようにしたいと思っています」
文:Takahashi Rikako