マカオ、2024年2Q工業輸出状況調査結果公表…向こう6ヶ月見通しは慎重
マカオ政府経済・科技発展局は9月17日、今年第2四半期(2024年4~6月期)の工業輸出状況調査結果を公表。 今年第2四半期の主な輸出品は薬品、電子製品・電器、衣料品、その他食品(土産類)、輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区だった。 調査回答メーカーの今年第2四半期における手元の受注は平均3.0ヶ月分で、前の四半期から0.6ヶ月分減少。内訳は薬品が5.4ヶ月でトップ。衣料品製造業、電子業・電器、その他非紡績品はそれぞれ3.2ヶ月、2.5ヶ月、1.5ヶ月。 輸出先について、市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区で、指数変動は21.1%(中国本土・香港・日本を含まないデータ)。一方、その他米州(米国含まず)は-21.1%とふるわなかった。 向こう6ヶ月の輸出の見通しについてはデータから慎重な様子がうかがえた。ポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から22.4ポイント下落の14.0%で、軽微な上昇が13.7%、顕著な上昇は0.3%に。ネガティブとした割合は18.6ポイント上昇の39.1%で、軽微な下落が0.4%、顕著な下落が38.7%、顕著な変動なしが3.8ポイント上昇の46.9%。 就業状況については、調査回答メーカー提供資料による就業人数は前の四半期から1.0%、前年同時期から7.6%のそれぞれ増。全体の49.5%が人員不足の状況にあるとしたが、前の四半期の76.2%、前年同時期の57.6%との比較では下落に。衣料品製造と電子業・電器における人材需要が顕著で、需要があると回答した割合は同業全体のそれぞれ80.3%、79.7%を占めた。 輸出活動における課題として、調査回答メーカーの79.7%が受注不足、45.9%が原材料価格の上昇を挙げた。向こう3ヶ月の展望については、58.0%が受注不足、32.7%が外地市場との価格競争の激化とした。