スマホ用空間オーディオ変換技術「8Way Audio」登場。AQUOS R9 proに搭載予定
テクミラホールディングスの子会社であるネオス(株)、およびnext Sound(株)の2社は、スマートフォン向けの空間オーディオ技術「8Way Audio」を共同開発。シャープのスマートフォン「AQUOS R9 pro」に初搭載することを発表した。 8Way Audioは、next Soundの特許技術「8Way Reflection」をベースに、スマートフォン用として開発された空間オーディオ技術。独自の位相コントロール技術を用いて、リスナーを取り囲む形で「仮想リフレクション」を構築し、立体的な音空間を演出する仕組みとなる。 大きな特徴が、2chのステレオ音源データを、スマートフォン内でリアルタイムかつ自動的に空間オーディオに変換できること。動画/音楽配信サービスで一般的に配信されているステレオ音源のコンテンツを空間オーディオに変換し、音楽はもちろん、ライブや映画、さらにはスマートフォンで撮影した動画なども、その場にいるかのような臨場感で楽しめるとしている。 制御用のスマートフォンアプリも用意し、空間オーディオの “広がり感” を「Basic」「Wide」「Large」の3パターンから選択できる。また他のアプリの上にフローティングメニューを表示し、再生中に8Way Audioのオン/オフを切り替える機能も備える。 8Way Audioは、今年12月上旬以降にNTTドコモから発売予定のシャープ製スマートフォン「AQUOS R9 pro SH-54E」への搭載が決定。イヤホン/ヘッドホンでの聴取に最適化を施しているとのこと。 ネオスでは、今後も8Wasy Audioのスマートフォン市場での採用拡大を図るとともに、イヤホン/ヘッドホン/VRビューワーなどのデバイス、テレビ/据え置きオーディオなどの家電、ゲームといったサウンドに関連した領域にも展開。5.1chサラウンドの動画コンテンツにも対応するなど、空間オーディオの普及を推進していくという。 また、next Soundでは8Way Reflection技術の海外特許申請を準備しているとのこと。これにより、来年以降幅広い海外メーカーを対象に、8Way Audio技術のグローバル展開を行っていくとしている。
編集部:成藤正宣