悔しいエルフィンSを糧に挑む今週末は話題のあの馬など14鞍に騎乗!<永島まなみの騎乗馬展望>
――今週は土曜京都で6鞍、日曜小倉で8鞍の計14鞍に騎乗されます。いつも通り実戦、調教で騎乗されている馬を中心にお聞きしますが、土曜京都は調教、実戦で初騎乗の馬が多く、唯一騎乗経験があるのが10R・飛鳥Sのカネフラ。昨年末の前走でまなみ騎手を背に勝利し今回が昇級初戦です。 カネフラは2走乗せていただいて2つとも勝たせていただいているのですが、どちらも3、4コーナーで若干モタつくところを見せていたんです。ただ直線を向いてからはいい脚を使って伸びてくれましたし、昇級戦になりますが、カネフラらしいレースができればと思います。 ――京都芝はかなり力が要りそうな状況ですが、カネフラにとって今の馬場も問題なさそうでしょうか。 そうですね、大丈夫だと思います。今の外差しの京都の馬場もカネフラには合いそうです。 ――日曜小倉に話を移すと、2Rの3歳未勝利に出走するマーメイドは2戦連続の騎乗となります。今回は1200mですね。 前走1400mで乗せていただいたのですが、序盤結構ハミを噛んでしまったのでこの距離はいいと思います。今の小倉は馬場が悪いので、なるべくいいところを通してスピードを生かしたいです。 ――小倉芝はもう内伸びなのか外伸びなのか分からない馬場になってきましたね。 難しいですね。先週乗った時は内から真ん中あたりまでボコボコして荒れていました。その中で内が残ったと思ったら、今度は外が伸びたり…。 ――5カ月半ぶりの実戦となる3R・4歳上1勝クラスのルソレイユは最終追い切りに騎乗されています。 今回追い切りではブリンカーを着けて乗せていただきましたが、休み明けでも息遣いは問題なかったですし、最後も楽に動けていました。久々はあまり関係ないかなと思います。 ――前走も騎乗され「脚を使うタイミングが重要になる」とおっしゃっていた7R・4歳上1勝クラスのサトノヴィーナスは2度目の騎乗ですね。 ヴィーナスは前回大外枠からポジションを取れず後ろからになってしまい、まだ馬場も良く前残りという結果でした。今は馬場も荒れて差しが入るのはヴィーナスにとってプラスになりそうです。もう少しポジションを取って運べればいいと思います。 ――このコラムでもお馴染みの存在である10R・太宰府特別のコイニョウボウは、開催終盤の荒れた小倉の芝も合いそうですね。 そうですね、小柄な女の子ですが道悪も苦にせず走ってくれますし、前走幸さんが乗った昇級戦も馬場の悪い内から一頭だけよく伸びて頑張っていました。未勝利を勝った時も小倉のこのような馬場だったので、その時のイメージで運べればチャンスがあるんじゃないかと思っています。 ――まなみ騎手とは3度目のコンビになる12R・4歳上1勝クラスのヒルノピレネーは再度小倉ダート1700mに登場します。 2走前に乗せていただいた時は休み明けで結構ハミを取って引っかかる時がありましたが、前走はリラックスしてリズム良く運べました。最後末脚が切れる馬ではないので、もう少し淡々と流れた中でリズム良く運べれば力を出してくれると思います。積極的な競馬で頑張りたいです。 ――…実戦でも調教でも騎乗されていないのですが念のためお聞きします。土曜の京都4R・3歳新馬でアーニャワクワクに騎乗されることに関連して、SPY×FAMILYを見ていらっしゃいますか? 私、SPY×FAMILY読んでるんです(笑)。普段マンガはあまり読まないんですが、SPY×FAMILYは読んでるんです。なのでアーニャは知っていました、ピーナッツが好きとか(笑) 古川(奈穂)さんが調教に乗ってくださっていた馬で、「結構ハミを取ってくれる馬だけど、物見をして周りを気にするところがある」とおっしゃっていたんです。教えていただいたそういう部分を頭に入れながら競馬できればと思います。 ――物見するあたりが作中のアーニャっぽいですね。 そうですね、どこかに行きそうなところがアーニャっぽいです(笑)
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