奇妙な穴が空いた奇岩 信仰感じる登山道 秋の里山満喫
長野県筑北村と生坂村境の岩殿山へ 熊と遭遇も
ようやく北アルプスにも雪の便りが来て、短い秋の里山シーズンがやってきた。11月23日、筑北村と生坂村境の岩殿山に行ってきました。 【写真】岩殿山のある三社権現全景。地元に密着した信仰の山 岩殿山は三角点がある頂とは別に、地元の人は釈迦如来、十一面観音、聖観音が祀られている三社権現を岩殿山と呼んでいるという。地元に密着した信仰の山です。
蜂の巣のような奇妙な穴
里から山頂までに信仰を今に伝える巨岩や石塔などがあるが、圧巻だったのは、登山道を外れた先にあるある元千手の岩窟。蜂の巣のような奇妙な穴が空いた奇岩だ。大町市の大姥山にも同様のものがあるがこちらの方が大きいだろうか。 三社権現からさらに先の岩稜に出ると眺めも良くて、スリルもあってちょっと楽しいところだ。ただ北アルプスはほぼ雲の中だった。
ふかふかの落ち葉を踏みしめながら
ここから三角点までの道も油断できない。下りの尾根道でホッと一息。ふかふかの落ち葉を踏みしめながら「大姥山でも熊に出くわしたな」と思い出したとき、ふと気配がしたような気がして目線を上げると、50~100mほど先の落ち葉の斜面を熊が下って行くのが見えた。 秋の里山の要素を詰め込めるだけ、詰め込んだような半日でした。
里山のルート 意外に険しく、分かりにくく
里山は標高こそないものの、意外と険しい所が道だったり、獣道でルートが分かりにくいものです。皆さんも、ご安全に!