ジューンベロシティが人気に応えて快勝した

　１３日の東京９Ｒ・東京ハイジャンプ（芝３１１０メートル）は、高田騎乗で１番人気に推されたジューンベロシティ（牡６・武英）がハナを譲らずそのまま押し切り、３分２４秒８（良）で障害重賞４勝目を飾った。 　過去最高体重となる４７８キロでレースに臨んだ同馬は、休み明けでも太め感のない仕上がり。馬場入りは４人がかりというテンションの高さも、スタートを切れば問題なく、快調に飛ばして縦長になった馬群をリードした。 　高田は「外枠からいいスタートを切って、リズムよく行かせました。ペースを落とすことも考えたのですが、このペースについて来られる馬がいるか？と頭を切り替え、リズム重視で乗りました。直線では物見をして、まだ余裕がありましたね。今回は陣営が早めに入れて、攻めの姿勢で馬をつくり、しっかり仕上げてくれました」と振り返った。 　名前が同じ吉川潤オーナーとセリで出会って意気投合。「俺の馬に乗ってくれ」と頼まれ、競馬学校の騎手課程で同期だった武英調教師を紹介した。そんな縁があるだけに思い入れはひとしお。暮れは大一番のＪ・ＧⅠ中山大障害（１２月２１日・中山芝４１００メートル）を目指す予定。 「春（中山ＧＪ）に２着していますし、コースは問わない馬なので、あとはいかにリズム良く走らせるかです。一筋縄ではいかない難しい馬ですが、それがポテンシャルにつながっています」とビッグタイトル獲得に色気を見せた。