うどんからパン、菓子まで 稲美町産の食材たっぷり創作カレー 美味PR、町内10店舗でフェア
兵庫県稲美町で採れた食材を前面に出した創作カレーを提供する「いなみ野カレーフェア2024」が町内の協賛店舗で開かれている。毎年恒例だった「ため池カレーフェア」を装い新たにした企画。ため池の恵みを受けるいなみ野台地の野菜を生かしたカレー料理やパンなど豊富なメニューがそろう。12月25日まで。(児玉芙友) 【写真】そば店「いなみ」の「いなみ野カレーそば」 昨年まで5回にわたりカレーフェアを実施してきた同町商工会。町内で採れた野菜を無駄なく使い、地域経済を守ろうと企画した。町内88カ所のため池は疏水(そすい)で豊かになった地域資源の象徴で、その魅力をPRしようと「ため池カレー」と銘打っていた。 町内での認知は広まったものの、一部では「ため池+(プラス)カレー」の斬新な組み合わせの名称を不安視する声も。そこで、万葉集にも出てくる「いなみ野」を使った名称に変更した。 今年は10店舗が参加。カレーライスのほか、パン、そば、うどん、お好み焼きなど多彩なラインアップで臨む。創業50周年の老舗「うどん料理いなみ」(同町国岡)は、コシのあるうどんにカレー汁を絡め、素揚げ野菜をトッピングする。スープカフェ「エル・リストン」(同町国安1)は、スープカレーに季節の野菜と6種類のハーブを使用。同町蛸草の洋菓子店「パティスリーショコランタン」では、ザクザクとした食感が楽しめるカレーサブレを購入できる。 写真共有アプリ「インスタグラム」ではフォトコンテストを開催する。期間中に「#いなみ野カレー2024」をつけて投稿すると、抽選で30人に稲美町商品券千円分が当たる。町商工会の担当者も「『稲美町といえばカレー』のイメージを定着させたい。町外の人に、カレーのようにコク深い稲美町を楽しんでほしい」と力を込める。 参加店の地図やスタンプラリーの台紙は同商工会ホームページで見ることができるほか、参加店舗などで配布している。同商工会TEL079・492・0200