兵庫県知事選17日投開票 県政再建、託す一票 深夜に大勢判明
過去最多の7人が争う兵庫県知事選は17日、投開票日を迎える。県議会から不信任決議を受けた前知事の失職に伴う選挙で、出直し選に臨んだ前知事の県政の評価や告発文書問題を巡る対応の是非、知事の資質などに関する論戦が繰り広げられてきた。投票結果の大勢は17日深夜にも判明する見通し。 【図表】兵庫知事選 稲村氏リード、斎藤氏が追う 本紙情勢調査 県選挙管理委員会によると、15日までに期日前投票を終えたのは77万3754人。期日前投票者数は知事選として過去最多となった。投票率は前々回(2017年)が40・86%で、前回(21年)が41・10%。今回の投票率は大幅な上昇が予想される。 立候補しているのは、いずれも無所属で、前参院議員の清水貴之氏(50)、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、前知事の斎藤元彦氏(47)、病院院長の大沢芳清氏(61)=共産推薦、会社社長の福本繁幸氏(58)、政治団体代表の立花孝志氏(57)、会社社長の木島洋嗣氏(49)。 斎藤氏を不信任とした自民党は、独自候補の擁立を断念。党として自主投票を決めたものの、県議や市議ごとに意見が異なり、清水、稲村、斎藤氏の3陣営でそれぞれ支援に入っている。前回、自民と相乗りで斎藤氏を推薦した日本維新の会は、県組織が離党した清水氏を支援する。 立憲民主党や国民民主党は、所属議員らが「勝手連」として稲村氏の支援に回っている。 投票は17日午前7時~午後8時(一部地域を除く)。県内ではほかに丹波市長選と同市議選(定数18)、兵庫県議尼崎、明石両市選挙区補欠選(欠員各1)も同日実施される。(知事選取材班)