東洋大姫路、17年ぶり決勝進出 天理に7回コールド勝ち 2戦連続完封のエース・阪下漣がこの日も無失点リリーフ【高校野球・秋季近畿大会】
◇3日 高校野球秋季近畿地区大会準決勝 東洋大姫路11―3天理=7回コールド(ほっともっとフィールド神戸) 東洋大姫路(兵庫1位)は天理(奈良1位)に12安打11得点で7回コールド勝ち。2007年の優勝以来、17年ぶりとなる決勝進出を決めた。 プロが注目する最速147キロ右腕のエース、阪下漣(れん)投手(2年)が5回途中からリリーフして、2イニング3分の2を1安打、2奪三振の無失点に封じた。龍谷大平安(京都2位)との1回戦(7回コールド)、大阪学院大高(大阪3位)との準々決勝と2試合連続完封しており、これで今大会は通算18イニング3分の2を無失点とした。 「ピンチが多かったので、いつでも行ける準備はしとけと先生(岡田龍生監督)から言われて、準備だけはしてました」 180センチ、77キロの阪下は登板予定がなかったそうだが、3点を先取しながらも、追いつかれた5回の1死二塁でクリーンアップを迎えた局面でマウンドへ。140キロ台前半のストレートに変化球を織り交ぜ、3番、4番打者とも内野ゴロに打ち取った。 「調子は決して良くはないんですけど、県大会に比べて、しっかりコースに投げられているところは無失点につながっているかなと思います」 今大会は打線が3試合で24得点と猛打をふるっている。そのおかげで「思い切って勝負できるところは勝負できています」と打線に感謝する。「自分のなかでは3点あれば抑えられるという自信もあったんですが、8点差開いて投げやすかったです」 近畿ベスト4の時点で3年ぶりのセンバツ出場は確実にしている。決勝は4日(月・祝)。投打に充実した東洋大姫路が17年ぶり秋の近畿王者へ挑む。
中日スポーツ