「苦手なことを誰かに丸投げする」行為に罪悪感をもたなくていい理由
人生の終わりから逆算して今をつくる「最期のイメージング」
二度とない人生を実りあるものにするには、「命は有限である」という実感を得ることが大切です。より良い人生を送るということは、より良い最期を迎えること。素晴らしい日々の先にある最高の最期がどのようなものになるかを、なりゆきで迎えるのではいけません。今から想定しておけば、これから先の日々を充実したものにできます。 最高の人生を終えるそのときを、あなたはどこで(Where)誰と(Who)何をして(What)どんなふうに過ごしている(How)のでしょうか。最高の人生を終えるときというのは、理想の人生を生き切ったときであるとも言えます。病院でたくさんの管につながれたり、モニター音が響く病室で寝たきりのままその最期を迎えるとは限りません。参考までに、わたしの受講生が描いた最期をひとつだけ、ご紹介します。 ・海が見える高台に建つ高級老人ホームの個室のベッドの上で、夕食後のデザートと紅茶をいただきながら、昼間に来てくれた孫たちや子どもたちとの会話を思い出しながらそのときを迎える(ママ起業家が描いた最期のイメージング)。 あなたが望む未来を生ききったのちに訪れる最期のときを想像してください。このワークを行うと、感情が高ぶり、涙があふれてくる方も多くおられます。どうか感情も味わいながら、書き出してみてください。おそらく本当の最期のときを迎えるのは、きっとまだ先のことでしょう。まだまだ時間はあるはずです。そうであるならば、先ほど考えた理想の最期を「今から」叶えてもいいのではないでしょうか。
家族の年表を作る
あなたの未来は、あなたひとりだけでつくられるものではありません。ご家族や大切な人との人生も、共に歩んでいくものです。そこで、あなたが描いた年表のタイミングで、ご家族や大切な人たちがどんな人生のタイミングを迎えるのかを、あらかじめ想定しておきましょう。 自分以外の人の人生がどうなるかは自分のこと以上にわからないものですので、50年後、30年後に家族が迎える年齢を書いておくようにします。その上で、「この年齢になるということは、おそらくこんなライフステージに差しかかっているのではないか」と想像して、仮の想定を書き込んでおきましょう。想定でき得ることとしては、子どもの入学や卒業、入試や就職など。定年退職や引退、結婚や出産については、まったくの想像と希望として書き込んでおきます。 どうしてこういったことを書き込んでおく必要があるのか。それは、自分の人生における大きなイベントやタイミングのときと、家族のライフイベントのタイミングが重なっていないかどうかを確認し、トラブルを未然に回避するためです。もしあなたがこれからの人生において、転職や起業などの新たなチャレンジをすることがある場合、物理的にも精神的にも相当な負荷がかかる可能性があります。そのタイミングで家族の入学や卒業、入試などが想定される場合は、自分がやるべきことを前倒しして済ませておくか、もしくは後ろに延期することを検討する必要があるかもしれません。 自分の思いだけで突っ走ってしまうと、家族とのコミュニケーションがおざなりになってしまい、のちに大きな問題に発展しかねません。備えあれば憂いなし。ぜひ事前に家族のライフイベントが発生しそうなタイミングをしっかりと確認しておきましょう。