『十角館の殺人』に続く『館』シリーズ第2弾、2025年製作へ 綾辻行人と内片輝が再タッグ
Huluオリジナル『十角館の殺人』に続く『館』シリーズの映像化第2弾が、2025年に製作されることが決定した。 【写真】『十角館の殺人』場面写真(多数あり) 「日本ミステリー文学大賞」を2019年に受賞した綾辻行人の代表作である『館』シリーズ。『十角館の殺人』から『奇面館の殺人』まで、これまで9作の長編が発表されており、累計発行部数は750万部を突破している。現在は、シリーズ第10作にして最終作となる『双子館の殺人』の執筆が進められている。 2024年3月には『館』シリーズの記念すべき第1作が、Huluオリジナル『十角館の殺人』として映像化。3月22日の配信スタートから1週間でHuluの累計視聴総合ランキングで1位を獲得し、4月の月間国内ドラマ視聴ランキングでも1位にランクイン。2024年のHulu年間視聴ランキングの「Huluオリジナル部門」で堂々の1位を獲得した。 さらに、ATP(全日本テレビ番組製作社連盟)が、製作会社の社会的機能を高め制作スタッフひとりひとりの情熱や気概に応えるために創設した「第40回ATP賞」のドラマ部門で奨励賞を受賞、アジア最大級の番組アワードである「第29回アジア・テレビジョン・アワード」の「ドラマ・シリーズ部門」にもノミネートされた。 そして、来たる2025年、『館』シリーズの映像化第2弾の製作が決定。新作では、『十角館の殺人』から続投となる内片輝が監督を務める。 第2弾の製作決定に伴い、原作者の綾辻は、「『十角館』をあのような形に仕上げてくれた内片監督への信頼はもはや揺るぎないので、ほとんど迷うこともなくOKを出しました」と第2弾の企画が持ち上がった当時を振り返りつつ、「いずれタイトルが公表されれば、たぶん原作を知っている方の多くが『なるほど』と頷いてくださるでしょう」とコメント。また、内片監督は「『館』シリーズ実写映像化第2弾の製作決定をお伝えできること、監督・プロデューサーとして嬉しく思います」と喜びの思いとともに「魅力的な『館』の世界に、再び皆さんをご招待します!」とメッセージを寄せた。 あわせて、超特報映像も公開された。 【コメント】 ●原作:綾辻行人 発表以来、長年「映像化不可能」と云われつづけてきた『十角館の殺人』でしたが、実写ドラマ化の企画段階から「自分ならできる」と云いきって憚らなかった内片輝監督が見事、「不可能ではなかった」と証明してみせてくれました。原作者の僕にとって、これは大きな驚きであり、同時に大きな喜びでもありました。 幸いにも、配信開始後の作品の評判や評価、成績などは上々である、とのこと。そこでさっそく、「ここはぜひ、シリーズ第2弾を」という話が持ち上がったわけです。『十角館』をあのような形に仕上げてくれた内片監督への信頼はもはや揺るぎないので、ほとんど迷うこともなくOKを出しました。 「本当にやるの?」 「次はどれを?」 ──と、「超特報」では一応とぼけてみせていますが、原作者としては当然ながら、「本当にやる」ことも「どれを」やるのかもすでに承知しています。なので、この場では何ともコメントしづらいのです。いずれタイトルが公表されれば、たぶん原作を知っている方の多くが「なるほど」と頷いてくださるでしょう。 「館」シリーズの作品はそれぞれ、なかなかひと筋縄ではいかないものばかりです。「どれを」映像化するにしても、『十角館』とはまた違った難題がたくさん待ち受けていそうですが、内片監督のことだから今度もきっと見事にクリアしてくれるだろう、と期待しています。 ●監督:内片輝 「館」シリーズ実写映像化第2弾の製作決定をお伝えできること、監督・プロデューサーとして嬉しく思います。 どの「館」シリーズが実写化されるのか?……アレコレお伝えしたいのですが、それはまだ内緒。楽しみにお待ちください。 魅力的な「館」の世界に、再び皆さんをご招待します!
リアルサウンド編集部