<フィギュアスケート>ソトニコワは疑惑の金メダルだったのか?
■金メダルに相応しいソトニコワの演技 「ソトニコワ選手は、元々、高難度のジャンプや、スピンや、ステップをこなすだけの能力を持っていて、ジュニア時代は将来を嘱望された選手でした。ただ、シニアデビューを果たしたここ2年は、体型の変化などで、低迷の時期を過ごしました。今季は体も絞り、団体戦にも出ずに、上手くこの五輪の個人戦にピークを持ってくることに成功しました。団体戦の活躍で、リプニツカヤに注目が集まったことで、プレッシャーを感じることなく力を発揮できたのでしょう。5コンポーネンツ(演技構成点)の内訳を比較すると、振付の項目は、ソトニコワ選手が勝っていました。最後まで勢いに乗り、キレが良く、パワフルにスピーディーに振付をこなしていたソトニコワ選手が、キム・ヨナ選手り勝っていると感じたジャッジが多かったのかもしれません」 競技終了後に、疑念や不満の声が出るのは、人が人を評価する採点競技の持つ宿命。ダークホースの立場から逆転で金メダルを獲得したソトニコワの快挙に素直に拍手を送るべきかもしれない。