スズキより新型ミドルスポーツ「GSX-8R」の国内販売が発表された

スズキは、2023年秋に海外発表された新型ミドルスポーツ「GSX-8R」の国内販売を発表した。販売中のミドルネイキッド「GSX-8S」のカウルドモデルで、775ccのクロスバランサー搭載並列2気筒エンジンを搭載。セパレートハンドルやSHOWA製SFF-BPフォークの追加により、スポーティーな走行性能に磨きをかけた。 【画像】スズキGSX-8Rのディテールや走りイメージをギャラリーで見る（13枚） カラーバリエーションは3色。発売は2024年1月25日（木）、価格は114万4000円だ。

スズキ入魂の775ccエンジンをもっとスポーティーに楽しむ

GSX-8R[スズキ]2023年11月に世界初公開された新ミドルスポーツ。GSX-8Sの兄弟モデルだが、装備やスタイルは大きく変貌した。

2022年に登場した大型ネイキッド「GSX-8S」、そして大型アドベンチャー「Vストローム800DE」には、新開発の775cc、270°クランクの並列2気筒エンジンが搭載されている。特許取得済の2軸1次バランサー「スズキクロスバランサー」機構により、振動を抑制するとともに小型化とマスバランスの集中に貢献。ストリートでもオフロードでも楽しめる、マルチな出力特性に注目が集まっていた。 今回登場した「GSX-8R」はGSX-8Sをベースとし、もちろん同様のエンジンを搭載する。スペック最高出力は59kW(80PS)/8,500rpm、最大トルクは76Nm(7.7kgfm)/6,800rpmを発揮するが、この数値は先行する2モデルと同じだ。大きく差別化されているのはスタイリングで、スズキのミドルクラスでは現行唯一となるフルカウルを採用。ポジションもレーシーなセパレートハンドルを備えるほか、従来のGSX-Rシリーズとは異なった、GSX-8Sから踏襲する縦置き2灯LEDヘッドライトや、ショートサイズのサイレンサーを装備することで、新シリーズらしい個性的なスタイルを見せる。

S.I.R.S.による電子制御アシストはGSX-8Sと共通。様々なシチュエーションに応える充実の装備だ。

────────── フロントサスペンションも8Rから進化！SFF-BPで足回りを強化 ────────── 電子制御も充実のスズキインテリジェントライドシステム（S.I.R.S.）により、3種類のドライブモードセレクト、トラクションコントロール、双方向クイックシフター、電子制御スロットル、イージースタートシステム、ローRPMアシストを備え、多様なシチュエーションにマッチしたユーザーフレンドリーな機能性を発揮する。これらの装備はGSX-8Rと共通だ。 GSX-8Rで注目のポイントはサスペンション。変化したポジション、ワインディングやサーキットのシーンに合わせて最適化されたセッティングが施されており、GSX-8SではKYB製倒立フォークを搭載していたフロントサスペンションには、新たにSHOWA製SFF-BPフォークを採用。左右で別機能を持ち、軽量さを特徴とするこのフォークは、最新スーパースポーツにも多く採用される実績あるもの。ダンパーのピストン径も拡大し、高い減衰力とコントローラビリティを発揮する。リアショックは調整可能なリンク式モノショックとなっている。