英国ケータハム(CATERHAM)の新グローバル本社が完成し稼働を開始
日本のVTホールディングスの100%子会社であるケータハムは、ケント州ダートフォードの新社屋が完成し稼働を始めたと発表。
新社屋はVTホールディングスが数百万ポンドを投資して完成。ケータハムの生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャル・チームの拠点となる。これによりケータハムの生産能力は50%向上し、年間750台となる模様。
ケータハムは、1973年、サリー州ケイタラムに設立され、ロータス・カーズからロータス・セブンの生産権を引き継ぎ、1960年代から基本構造が変わらないライトウェイトスポーツカー「セブン」シリーズ(通称:スーパーセブン)の生産と販売を行っている。日本のVTホールディングスの100%子会社。
この約5000㎡の施設は、ダートフォードXと呼ばれる約36000㎡の新しい工業団地開発に位置している。新社屋には最新の塗装ブース、エンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイが設置され、ここで生産スタッフ1人が1台のセブンを担当し、組み立てていく。そして、待望の電気駆動スポーツカー「Project V」の生産も行われるであろう。
床面積とレイアウトの拡大により、より合理的かつ効率的な事業運営が可能になった。また、新施設のファクトリーツアー(予約制)や、イベントの開催、車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験が提供される予定となっている。
ケータハム新工場の操業開始を発表できることを嬉しく思います。この近代的な施設は、英国を代表するスポーツカーブランドであるケータハムに対するVTホールディングスの揺るぎない献身と支援を示すものです。この新拠点から、ますます高品質になった車両を世界中のお客様にお届けすることに誇りを持っていきます VTホールディングスCEO 高橋一穂
新しいグローバル本社への移転は、私たちのブランドの歴史において重要な瞬間であり、ビジネスとセブンの未来にとって変革的なものとなるでしょう。生産能力が50%向上するだけでなく、50年の歴史の中で初めて、生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルの各チームがひとつ屋根の下に集結することになります。これにより、私たちのビジネスはより効率的で合理化されたものになるでしょう。ケータハムのファンや顧客は、私たちのクルマが組み立てられているところを直接見ることもできます。非常に印象的な近代的施設で、彼らが圧倒されることは間違いないでしょう。私もそうだし、スタッフもこのような世界クラスの施設で仕事ができることに興奮しています。 ケータハム最高経営責任者(CEO)ボブ・レイシュリー
ケータハムは、昨年のブランド創立50周年に続き、グローバル本社の完成で、また新たな歴史を刻んでいく。
アウトビルトジャパン