フォーにアオザイ、雑貨に縁日...長岡市で「ベトナムフェス」 11月23・24日、留学生らが企画
ベトナムの食や文化を楽しむ「ベトナムフェス」が新潟県長岡市のアオーレ長岡で11月23、24日に開かれる。県内で唯一というベトナムに特化した大規模イベントで、初開催した2023年は、予想を大きく上回る約4000人が詰めかけた。実行委員会のメンバーやボランティアとして関わるのは、長岡技術科学大学のベトナム人留学生や卒業生、日本の友人ら約20人。交流をさらに盛り上げようと準備を進めている。 23年は、イベントを開きたいという仲間内での話が大きくなっていき、開催に至ったという。1日目の様子が県内のベトナム人の交流サイト(SNS)で拡散。2日目は日本人の数を上回るほどのベトナム人が訪れた。 実行委員長の川堀龍(たつる)さん(26)は23年3月に技科大大学院を修了し、現在は長岡市の地域おこし協力隊を務める。留学生と日本人が半々という研究室に所属した縁で、前回も委員長を担った。 23年は日本とベトナムの外交関係樹立50周年の節目だったが、全く意識しておらず、フェスの継続も考えていなかったという。「1回だけと思っていたら、終わった時には『来年もやりたいね』となっていた」と笑う。 フェスはフォー(米粉の麺料理)、バインミー(サンドイッチ)といったベトナム料理や雑貨の販売、民族衣装アオザイの着用体験、ベトナム音楽のステージなど。今回は「ベトナム縁日」と題して、現地の雰囲気に近づけた射的や輪投げ、羽根を蹴り合うベトナムの伝統的スポーツ「ダーカウ」などを用意する。 実行委の縁日担当で、技科大4年のチャン・クアン・ギアさん(22)は「ベトナム人にとって縁日はとても楽しみで、懐かしいと思ってもらえるのではないか。料理も日本人の口に合うと思う」と意気込む。 国のまとめによると、6月末現在で新潟県内には4807人のベトナム国籍の人がおり、国・地域別で中国を上回り最多。長岡市によると、市内には530人ほどが暮らす。川堀さんは「面白い人が多いし、言葉の壁も感じずに交流できる。市外のベトナムの人にも長岡を知ってもらえるような場にしたい」と話した。 フェスは11月23、24日とも午前10時~午後5時。ステージは24日のみ。入場無料。実行委は運営ボランティアを募集している。問い合わせは実行委のメールで。アドレスはvietfes2023.jikko@gmail.com