“応援依頼”殺到の「高市早苗氏」全国120カ所を行脚 「小泉進次郎」選対委員長の地元からも声がかかる“人気”の背景
衆議院選挙は10月27日に投開票される。裏金事件で自民党にはかなりの逆風が吹いており、単独過半数を維持できるかどうかが焦点だ。そして党内で最も注目されている議員は、総裁を務める石破茂首相でも、選対委員長を務める小泉進次郎氏でもない。党総裁選で“台風の目”となった、あの人だ。 【秘蔵写真】満面の笑顔で愛車「スープラ」を駆る高市早苗氏 ***
あの人とは高市早苗氏である。今、高市氏の元には応援演説の依頼が殺到しており、彼女は全国を飛び回っている。党役員ではないことを考えると、この状況は非常に珍しい。マスコミも注目し、いくつかの記事が配信されている。その中から3紙の見出しをご紹介しよう。 ▼「女性初の総理を」の声も 全国120カ所遊説予定の高市氏、地元で第一声(産経新聞電子版:10月15日) ▼応援、すがる「高市人気」 総裁選で存在感、非主流派の旗頭? 衆院選(朝日新聞デジタル:10月17日) ▼高市早苗氏の応援演説“100キロ行脚”に聴衆殺到 総裁選の推薦人応援で「保守色アピール」 総決起集会に1500人詰めかけも(夕刊フジ電子版:10月17日) 保守色が強い産経新聞と夕刊フジが高市氏に注目するのは当然だとも言えるが、興味深いのは朝日新聞デジタルの詳報だ。同紙は10月16日にも「高市早苗氏、『次』見据える応援行脚 処遇に不満の自民候補が殺到」との記事を配信している。 Xに「高市早苗」と入力し、画像検索を行ってみる。応援演説の関連画像が表示された立候補者と選挙区を見てみよう。立候補者の氏名、五十音順に並べた(10月21日現在)。 ▼加藤竜祥氏(長崎2区) ▼工藤彰三氏(愛知4区) ▼菅原一秀氏(東京9区) ▼鈴木淳司(愛知7区) ▼高鳥修一氏(新潟6区) ▼萩生田光一氏(東京24区) ▼古屋圭司氏(岐阜5区) ▼三谷英弘氏(神奈川8区)
神奈川県内からも応援依頼
担当記者は「高市さんは全国の120カ所で応援演説を行う予定です。自民党は小選挙区で266人、比例代表の単独で76人が立候補しました。高市さんは選挙期間中、文字通り全国を飛び回ることになるはずです」と言う。 「裏金事件のため党非公認候補である萩生田さんの応援演説に高市さんが駆け付けたことからマスコミは詳報。『高市さんは裏金議員を応援している』というイメージも広まりました。実際、Xで画像がアップされた議員のうち、加藤、鈴木、高鳥の3氏は政治資金収支報告書の不記載が発覚しています。さらに新聞記事を調べてみると、同じ党非公認候補である新潟2区の細田健一さんのためにも応援演説を行いました。ただ、工藤、菅原、古屋、三谷の4氏と、北海道4区の中村裕之氏も高市さんは応援演説を引き受けましたが、この5氏は裏金議員ではありません」(同・記者) 結局のところ、裏金議員であっても非裏金議員であっても、とにもかくにも高市人気に乗っかりたいというのが本音なのだろう。しかも神奈川県と言えば小泉進次郎氏の地元であり、その神奈川8区の三谷氏が高市氏に応援演説を依頼したのは興味深い。まさに高市人気を象徴する動きと言えるはずだ。