TOYOTA GAZOO Racing 7号車GR010ハイブリッド

　9月13日（金）から9月15日（日）にかけて富士スピードウェイでは世界耐久選手権（WEC）6時間耐久レースが開催される。TOYOTA GAZOO Racingとしてはチームの母国戦。重要な1戦に挑むドライバーたちが意気込みを語った。 【ギャラリー】WEC富士6時間PRイベント「SHOWCASE in TOKYO TOWER」 　6シーズン連続でのWECチャンピオンを目指すトヨタ。2024年シーズンはこれまで7号車GR010ハイブリッド（小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリーズ）と8号車GR010ハイブリッド（セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮）がそれぞれに1勝ずつマークしており、前戦オースティンで7号車が2位表彰台に登ったことでコンストラクターズランキング首位に立った。 　ただ同ランキングではポルシェが11ポイント差、フェラーリが8ポイント差でトヨタに接近しており、予断を許さない状況だ。 　一方ドライバーズランキングでは、ル・マンを欠場したコンウェイを除く7号車の小林とデ・フリーズが、首位に立つポルシェ6号車963（ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ヴァントール）を12ポイント差で追うという展開だ。 　トヨタ陣営としては、ドライバーズランキングでも首位を奪う上で富士は絶好の舞台と言える。これまで10回行なわれてきたWEC富士戦でトヨタは9勝。2016年以降は負け無しの6連勝をマークしている。 　霊峰・富士を見上げるチーム母国戦に向けて、チーム代表も兼任する小林は、この優勝記録を日本のファンの前で更新したいと語った。 ■小林可夢偉 「チームの誰もがホームレースを待ちわびています」 「富士はル・マンに次ぐシーズン2番目のハイライトであり、我々にとっても非常に重要なレースです。日本人ドライバーとして、また日本のマニュファクチャラーとして富士で戦えること、そして、日本のファンの皆様に直接会えるという意味でもとても大事なイベントです」 「我々はこれまで富士では強く、10戦中9勝という非常に良い成績を残しています。もちろん、日本のファンの皆様やパートナー、関係者の皆様の前で、この記録を更新することが目標です」 ■マイク・コンウェイ 「単に富士のレースを戦うということだけでなく、トヨタの代表としてホームイベントに参加するという意味で、本当に特別で、楽しみにしている」 「日本、そして東京は、僕個人としても大好きな国と都市のひとつで、日本の関係者のみんなから暖かい歓迎を受けるのも素晴らしい体験だ。日本ではいつも楽しい時間を過ごしてきたので、再訪が待ちきれない」 「富士はまた、僕にとってお気に入りのコースのひとつでもある。特に最終セクターがトリッキーなサーキットだ。今の勢いを維持し、連勝記録を伸ばすことを目標にしている」 ■ニック・デ・フリーズ 「富士でのホームレースを迎えるにあたって、とても興奮している」 「日本のファンのみんなやトヨタ関係者、そして日本のパートナーのみんなが見守る中でのレースは、僕らにとって非常に重要な週末になる。サーキットに来てくれるファンのみんなを暖かく迎えたいし、また僕らを応援し、誇ってもらえるような走りを見せたいと思う」 「富士ではこれまで何度かLMP2で戦い、好結果を残しているが、TGRドライバーとしては初めてのレースで、とても楽しみにしている。シーズンも終盤に入り、チャンピオン争いも激しさを増しているので、さらに重要なレースになるはずだ」 ■セバスチャン・ブエミ 「ホームレースをとても楽しみにしている。日本を訪れるのはいつも楽しくて、これまで富士で何度も勝利を挙げてきた。再び富士で戦うことが待ちきれない」 「コースはとてもチャレンジングで、非常に長いホームストレートは、多くのオーバーテイクのチャンスを生み、続く第1セクターも本当に高速だ。最終セクターは非常にトリッキーで難しく、上りながら低速コーナーで良いトラクションを得るために、リアタイヤへの負担も大きい。当然チャンピオン争いにおいて非常に重要なレースになるから、クルマの能力を最大限に引き出せるよう尽力する」 ■ブレンドン・ハートレー 「日本で、特に富士でレースをするのは大好きだ。レース前にはパートナーのみんなに会ったり、トヨタの施設を訪問したりする機会もある」 「トヨタのレーシングスーツを身につけて、応援してくれる日本のファンのみんなの前に立つのはいつでも特別な気分だし、富士で好結果を残すための大きな力になってくれる」 「コースは面白いが、マスターするのは大変だ。高速コーナーがある一方、最終セクターはトリッキーで、逆バンクがあるのでリヤタイヤを労わる必要がある。とは言え、幸運なことに我々チームにはカムイとリョウという、富士を知り尽くしたふたりがいるから、どんな秘策でも教えてくれる」 ■平川亮 「富士はシーズンにおいてル・マンの次に重要なレースで、毎年チームにとって大きな一戦です。日本人ドライバーとして母国のレースですし、特に私自身長い期間スーパーフォーミュラやスーパーGTを戦ってきているので、もちろん特別な一戦です」 「富士は私にとって本当にホームコースで、走るのはいつでもとても楽しい体験です。過去2年のように、チームでの1-2フィニッシュを達成できればと思っています。それは簡単なことではありませんが、パートナーやファンの皆様、そして知人や家族が見守る前で良い結果を得るべく、我々全員士気が高まっています」