治っても再び感染…「手足口病」が全国的に流行 岡山県は過去10年で最多 香川県では警報発令中
岡山放送
主に子供の口の中や手足に発疹が出る手足口病が全国的に流行しています。岡山県では過去10年で最も多い患者数を記録しているほか、香川県では警報が発令されています。 (手足口病患者の子供が受診する様子) 医者「結構(発疹)出とるね」 母親「今朝になって口の中も…」 医者「べろが結構荒れとるね。これは手足口病」 口の中や手のひらなどに水疱状の発疹が出る手足口病。せきなどの飛沫感染のほか直接、触れることでも感染します。主に夏に流行しますが、2024年は特に多いそうで… (すこやかこどもクリニック 江口直宏院長) 「春先からパラパラでてきて、この1カ月は患者が多い状況が持続している」 岡山県では、小児科から報告される患者数が1医療機関あたり11.43人と過去10年間で最も多くなりました。香川県でも患者数は12.75人と警報が発令されています。全国平均は8.45人で両県とも大幅に上回っているのが分かります。 (すこやかこどもクリニック 江口直宏院長) 「コロナ後、インフルエンザや溶連菌もそうだが、感染の波がおこると大きな波になる傾向がある。通常の流行パターンがコロナで一回リセットされた形になっている。ピークを越えて欲しいが、まだ分からない」 原因となるウイルスは、様々な種類があるため、一度、治っても再び感染する可能性もあります。 (すこやかこどもクリニック 江口直宏院長) 「すでに2回目にかかっている患者が散見する。(今年(2024年))波が大きい1つの理由かもしれない」 3日から1週間ほどで症状がおさまりますが、まれに髄膜炎などの合併症が起こる場合があり、両県では不安な症状がある場合は医療機関に相談するよう呼びかけています。
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