【将棋】達人戦初参戦の行方尚史九段 丸山忠久九段に敗れ決勝で力尽きる「思ったより苦しかった」
将棋の第2回達人戦立川立飛杯決勝、丸山忠久九段(54)対行方尚史九段(50)戦が4日、東京都立川市の「立川ステージガーデン」で行われた。対局は積極的に踏み込んだ丸山が押し切って、初優勝を飾った。 行方の初優勝はならなかった。今年4月1日付で50歳以上に参加資格があるこの公式戦で初めて条件を満たした。予選1回戦で窪田義行七段を下すと、2回戦中村修九段、準決勝深浦康市九段、決勝郷田真隆九段とタイトル獲得経験者を撃破して本戦に進出。3日同所で行われた準々決勝では前回優勝の羽生善治九段、この日の準決勝では佐藤康光九段を倒し、決勝に進んだ。郷田、羽生、佐藤、丸山は全員そろって「羽生世代」。快進撃を演じてきたが、最後に力尽きた。 「思ったより苦しかった。気がついていないところで勝てる筋が何かあったかもしれないが、拾いきれなかった」と決勝を振り返っていた。