体に触れるモノの“理想の寿命”を専門家が解説「マスカラは約3か月」「カミソリの刃は約2週間」「歯ブラシはヘッドの裏から見て毛がはみ出していたら交換」
【カミソリの刃】浴室に放置はNG。乾燥した場所で保管を
【アンケート結果】約74%が年数は関係なし。2週間未満の交換は約5% 「長持ちさせるコツは使用後の保管方法にあります。使用後は、ぬるま湯や水で刃に付着した毛や油脂などをきれいに洗い流し、水気を切ったら、なるべく乾燥した場所で保管しましょう」(貝印マーケティング本部広報宣伝部の吉川未紗さん・以下同) ●カミソリの刃の理想の寿命:約2週間 「そり味が悪くなった、そっているときに痛みを感じるようになったら、すぐに交換してください」
【歯ブラシ】古い歯ブラシは虫歯や歯周病のリスクを高める
「毛がわずかに開いただけでも汚れを落とす力が弱まります。汚れがきちんと落とせなくなると、磨き残した歯垢により虫歯や歯周病のリスクが高まるので、1か月を目安に交換しましょう」(ライオンオーラルケアマイスターの平野正徳さん・以下同) 【アンケート結果】約74%がボサボサになるまで。2週間未満の交換は約5%。 ●歯ブラシの理想の寿命:約1か月 「ヘッドの裏から見て毛先がはみ出していたら寿命に関係なく交換。歯磨きは毛先が広がらない程度の軽い力で」
【ブラジャー】洗濯機で洗うのは絶対にダメ! ブラジャーは手洗いが基本
【アンケート結果】約79%が年数に関係なく劣化を感じるまで。約18%は3年未満で買い替えていた ブラジャーの寿命は年数というより、ケアの方法がものを言うようだ。 「1回でも洗濯機で洗ってしまったブラジャーは“ご臨終ブラ”です」 とは、下着美容研究家の湯浅美和子さん。たとえ洗濯ネットに入れたとしても、ブラジャーのワイヤーは少なからず変形してしまうという。 「ブラジャーのワイヤーには、バストを支え、美しい形を保つようにフォローする役目があります。ワイヤーがゆがむと、その役割を果たせないどころか、体形の崩れにもつながってしまいます」(湯浅さん・以下同) では、長持ちさせるケア方法とは? 「ノンワイヤーブラなど洗濯機洗いできるものも増えていますが、手洗いが基本。洗面器におしゃれ着用洗剤を溶かしたら、ホックを留めて裏返し、ブラジャーを入れて軽く押し洗い。泡が切れるまですすいで終わりです。入浴のタイミングで行うと手間が軽減するのでおすすめです」 洗った後はタオルに挟んで水気を切る。日光に当たると変色するので、形を整え、室内の風通しのいい場所で干す。 ●ブラジャーの理想の寿命:1回でも洗濯機で洗ったらアウト 「見た目に劣化が見られなくても、体をひねる動きなどにワイヤーが対応できるのは、100回が目安。バストを支えるフィット感がイマイチになったら買い替えの合図です」 (第3回につづく。第1回から読む) 取材・文/鳥居優美 ※女性セブン2024年11月14日号