左に行かないから叩けて飛ぶ! プロギア「RS F ドライバー」を徹底分析【ガチ試打計測・動画あり】
最後に、HS45m/s前後でヒールヒットを検証
【ヒールヒット時のデータ】 トラックマン4 クラブスピード●43.2m/s ボール初速●62.3m/s 打ち出し角●14.2度 スピン量●3045rpm 降下角●38.5度 キャリー●222.0Y 飛距離●244.4Y 打ち出し方向●1.6度左 スピンアクシス●6.1度右 SIDE●4.0Y右 GCクワッド Hインパクト●17ミリヒール Vインパクト●5ミリ高
「ヒールになるとちょっと球は上がりますね。打感は、ヒール特有のあまり気持ちの良くない打感です」とは試打後の癸生川プロの感想。 打感は気持ち良くないと感じたという癸生川プロだが、小島プロは癸生川プロがトウやヒールをインテンショナルに打った時のスウィングのスムーズさに注目していた。 「こちらから見ていると、先ほどのトウで打った時も、今、ヒールで打った時も、とても打ちやすそうでしたよね。それを見ていてもこのクラブが操作性という面では優れているモデルかなと感じます」(小島) では、小島プロのデータ分析を見ていこう。 小島 ヒールで打つと、真ん中で打った時と比べてボール初速は3.5m/sくらい落ちるので、落ち具合は少なくない。打点が若干上に当たっているにもかかわらず3045rpmスピンが入っているということは、ヒールに当たるとスピン量はかなり増えるということがわかります。落下角度は38.5度ですから癸生川プロの打感の通り球は上がっています。球の曲がり幅を見ると、ヒールヒットだとそんなに曲がらないかなという印象です。 オフセンターヒットの試打をして、小島プロはこの『RS F』の特性を、トウ、ヒールのズレには強いとも言いにくいが、それはある意味、ミスをミスと教えてくれるクラブであると総括。それに対して、癸生川プロは、現在の寛容性の高いクラブはミスのカバーはしてくれるけれど、それは本来はミスをしている打ち方なのに、それに気付かないままにそのスウィングで固めてしまっていることも有り得るわけで、その点、この『RS F』は、自分のショットの好不調がダイレクトにわかるクラブだという印象を受けたという結論に。