大阪府岸和田市・永野耕平市長（今月5日）

　大阪府岸和田市の永野耕平市長が、女性との性的関係をめぐる裁判で和解していたことについて、市議会は19日、市長に対する「不信任決議案」を提出することを決めました。20日の本会議で採決され、可決される見通しです。 　岸和田市の永野耕平市長は、性的な関係を強要したとして、府内の女性から提訴され、11月、解決金500万円を支払うことなどで和解しました。 　永野市長は問題が明るみになった当初、議会の追及などに対し、「裁判で話せないことになっている」などとして、「説明が不十分」などの指摘を受け、「性加害はなかった」と強調した上で、女性と不倫関係にあったことを認め、謝罪。維新からの離党勧告処分を受け、8日離党しました。市長の職については、続投の意向を示してきました。 　しかし、議会からは、市長の説明に納得がいかないとして、辞職を求める声があがり、市長に対し、9日から20日までの間、本会議や委員会への出席を拒否する申し入れ書が出されていました。 　永野市長は不信任決議案が示されたことを受けて、「まだ議案を見ていない」とした上で、「自分に責任あることではあるが、市民に選んでいただいた任期はあと1年あるのでしっかりと務めていかないといけないと思っています」と、改めて自ら辞任はしない考えを示しました。