馬庭 優太（大社）、村田 昊徽（創成館）

第106回全国高校野球選手権大会9日目となる15日の第4試合は、大社（島根）－創成館（長崎）のカードが行われる。初戦で報徳学園（兵庫）を破って63年ぶりの勝利に沸く大社に、2年連続の夏甲子園初戦突破を果たした創成館。大社が再び好投手攻略を果たせるかがカギになる。 【一覧】「公立」対「私立」の対決結果 大社は初戦で報徳学園のエース今朝丸 裕喜投手（3年）を攻略し、3点を奪って勝利した。高校生離れした速球投手を初回に攻略して2得点。たたみかける攻撃で勝利をものにした。創成館のエース・村田 昊徽投手（3年）は初戦で6安打完封した右腕。勢いに乗るだけに、簡単に攻略できる相手ではない。 大社の1番・藤原 佑外野手（3年）の出塁が、攻撃のカギを握ると言っても過言ではない。初戦では4打数2安打と活躍。初回の先頭打者で安打を放って先制パンチの2得点を演出した。島根大会では驚異の6試合12盗塁をマーク。打率は.667を誇った。初回、創成館の村田の立ち上がりに藤原がどんな打撃を見せるのか注目される。 創成館の1番・山口 烈外野手（3年）も、初戦でチーム唯一の2安打を放った。右前安打で出塁した3回には、唯一の得点となるホームを踏んでいる。長崎大会では打率1割台だった男が、甲子園初戦で本来の力を取り戻した。こちらも、初回の攻撃で出塁すれば、チャンスが生まれるだろう。 互いの1番打者がカギとなって、接戦となることが期待される。 創成館は夏は初となる2勝を、大社は杵築中として初出場し、2勝して8強入りした第3回大会の1917年以来、107年ぶりの夏2勝を目指す。