ホンダの新型ハイブリッドがすごい! しかも新開発!! 今のハイブリッドより圧倒的に楽しかった!!!
■新型1.5L e:HEVエンジンを積んだヴェゼルに試乗
味見といきましょう。Dレンジをセレクトして走り出すと、あらま!40km/hくらいまでエンジン掛からない。ハイブリッドに乗ったことのある人ならわかって頂けるだろうけれど、モーターで走り出した後、エンジンが掛かった時に「う~ん」という気分になる。超滑らかで静かなモーター走行から、賑やかなエンジン併用モードになるためだ。エンジン掛からなきゃいいのに、と思う。 ということをホンダの開発陣も感じており「なんとかしたい!」。そこでエンジンの始動速度を上げている。タイヤなどからの騒音レベルが高まった時点で滑らかに火を入れるということ。日産e-POWERもこの手の対策を行っているけれど、ホンダの新開発1.5L e:HEVはノートよりさらに高い速度でエンジンを掛けにいく。滑らかだし、エンジン始動時のガッカリ感も大幅に少ない。 続いて「まるでクロスレシオのマニュアルギアのような走り」(詳細は新型プレリュードの記事でご覧ください)を狙うS+モードを試す。味付けの方向性は新型プレリュードと同じなのだけれど、1.5L e:HEVは新開発ということで、2L e:HEVより熟成度合いがやや低い感じ。このあたりは気にしないでおく。ホンダの開発者はこちらのほうが"やんちゃ"と言っていた。 大きな違いは車内スピーカーがないこと。新型プレリュードは車内に疑似サウンドをスピーカーで流している。これが案外気持ちいい。新開発1.5Lエンジンを搭載したヴェゼルは疑似音なく、エンジン音だけでスポーティ感を出そうとしている。 こちらの方が好みだという人もいるようだけれど、私は「ここまでやるならもっと!」と考えるタイプ。少しばかり物足りなかった。やはりエンジン音、高回転じゃないと盛り上がらない。 とはいえ、今のハイブリッドと比べたら圧倒的に楽しい。熟成が進むと、さらに気持ちよくなると思う。いずれにしろ今後10~15年はハイブリッドがパワーユニットの主力の一つになる。 燃費が良くて排気ガスがクリーンなホンダの新世代ハイブリッドは楽しみでしかありません。できればトヨタのような武闘派のスポーツモデルを作って楽しませて欲しい。 こちらの新開発1.5L e:HEVを積んだクルマが登場するのは2026年。次のヴェゼルかフィットか、いずれにしても期待して待ちたい。
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