反則タックル問題で関東学生連盟が会見(全文2)内田氏、全てに信用性がない
クオーターバックをつぶせ、は、内田監督からの指示だったのか
2つ目、クオーターバックをつぶせ、は、内田監督からの指示だったのか。当該選手は井上コーチからQBをつぶせという指示を聞いたとき、監督がそう言ってるんだと聞いたと供述しています。また、試合当日、内田監督に直々にクオーターバックをつぶすんで出してくださいと言いに行き、その結果、試合に出られたと供述しています。他方、内田監督は規律委員会のヒアリングでも記者会見でも一貫して私からの指示は一切ないと強弁し、井上コーチも記者会見で、監督からクオーターバックにけがさせてこいという指示は出なかったと供述しています。 思うにこの点については、内田監督および井上コーチの供述は、内田監督を守ろうとしての、事実をねじ曲げていることが明らかであり、まったく信頼性に乏しい、この春のシーズン、当該選手がはまっていたことは本人の供述を裏付ける複数の関係者、ヒアリングから判明しています。そして直接、内田監督から外すとプレッシャーを掛けられていた同選手が、急遽、試合に出れる、出場することになったというのに、試合前に監督と同選手が何も会話をしてないというのは不自然極まりありません。これに対して試合直前の、今、監督に言ってこい、QBをつぶすんで出してください、やらなきゃ意味ないよ、分かった、おまえ、試合出ろよ、リードなしで突っ込みますよ、それでいけ、思いっきりいってこい、そしてスタートメンバーになれた、という一連の会話と出来事について、当該選手の供述は極めて具体的かつ迫真性があり、なぜメンバー表に載っていなかった当該選手が試合に出れるようになったのかの合理的な説明にもなっております。どちらを信用するべきか、火を見るより明らかであると思います。そしてクオーターバックをつぶすんで出してください、やらなきゃ意味ないよ、は立派な指示であります。 また試合中、観客席にまで聞こえてきたという、当該選手は監督の言うとおりにやったんや、というチームメートの檄は、クオーターバックをつぶせ、が内田監督からの指示であったこと、そのことはチーム全員が知っていたことの証左であると言えます。そしてだからこそ当該選手の最初の反則行為のあとも、日大側サイドラインは、不自然なほど冷静で淡々としていたのであり、第1プレーでいきなりパーソナルファウル、15ヤードの罰退を犯したというのに、監督もコーチも当該選手を下げようとしなかったのであります。