「おいでませ山口 歓迎湯田温泉」標識撤去へ 山口市の温泉街入り口示すゲート役30年以上、老朽化にはあらがえず 山口県
山口市葵の県道をまたぐ形で設置されている「おいでませ山口 歓迎湯田温泉」の標識について、管理者の山口県が年度内にも撤去する方針を固めたことが26日、分かった。老朽化が進んだためで、県はデジタルサイネージの設置など代替のPR手法を検討する。 【動画】湯田温泉街の足湯 県によると、標識は1991年、JR西日本などが展開する大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」の県内初開催に合わせて、湯田温泉街の西側の入り口に当たる場所に設置した。当初は電光掲示板で、行事などのたびに表示を変更できる仕様だった。 94年ごろに掲示板が点灯しない時期があったとみられるが、その後の記録などは残っておらず、2001年3月までに現在の高さ7・4メートル、幅12・0メートルの標識になったという。上部の電飾は市の木であるイチョウがモチーフで、温泉街側から見える面には「またおいでませ山口へ 湯田温泉」と記されている。 関係者によると、昨年度の点検で老朽化した部品が多いことが分かり、県が撤去方針を決めた。今年9月中をめどに入札で撤去業者を決め、年末か年明けごろの着手を予定している。周辺にデジタルサイネージを設置するなど、付近を通行する観光客への新たな周知方法を検討するという。
中国新聞社