天園ハイキングコースは小町通りの如く渋滞必至!? 名刹を巡る鎌倉アルプスハイクを歩いてみた
山頂真横のゴルフ場クラブハウスが目印の大平山
この先の今泉台分岐で右手南側に覚園寺(かくおんじ)へ下ることができます。覚園寺からは鎌倉宮で瑞泉寺からのルートと合流できます。主峰の大平山(159.2m)へ向かうコースは度々渋滞を起こします。 今泉台分岐からはアルプスの異名をもつだけの勾配のきつい坂路が数度現れます。スニーカーの観光者も混在しますが、雨が続いた後は大変滑りやすいのも鎌倉のハイキングコースの特徴です。トレッキングシューズは必須です。北側左手にフェンスが見えたらそこが大平山山頂です。左手すぐ脇にゴルフ場の白いクラブハウスが迫ります。里山ならではの取り合わせですね。 山頂直下に広がる広場は、本ルート上で唯一、ビニールシートを広げることができる広場で、多くのハイカーがここで山ランチやおやつタイムでくつろぎます。枯れ草はらにはパッチワークのように点々とグループがくつろいでいました。大平山には本コース上唯一の公衆トイレが設置されています。その先に天園の分岐点があります。
鎌倉女子に人気の花の寺周りと紅葉の谷周りも
天園の分岐は東側に港南区・金沢区方面へのルートと、直進する瑞泉寺ルート、そして南東に獅子舞ケ谷へ下る3ルートがあります。瑞泉寺ルートは東日本各地を襲った2019年の台風19号の被害が甚大でしばらく通行止めになっていました。その影響もあってか、獅子舞ケ谷に下る獅子舞ルートがここ数年スタンダード化しているようです。この獅子舞ケ谷は11月末~12月にかけては、絶好の紅葉スポットとして人気を博して、鎌倉女子の注目を集めています。ただし、天園ハイキングコースの本コースではないことを改めておきます。 天園分岐を直進して貝吹き地蔵のある天台山からの急登を降り、瑞泉寺へ。瑞泉寺は夢窓国師が開山した花の寺として有名です。四季折々の花を愛でに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。拝観料は必須です。 瑞泉寺からは永福寺(ようふくじ)跡を通過して鎌倉宮へ。ちなみに獅子舞ルートを辿っても、この永福寺で合流します。鎌倉宮からはバスで鎌倉駅に出てもよし、そのまま鎌倉市雪の下の街を散策してもよしです。ちなみに雪の下には祇園山ハイキングコース登山口があります。健脚ならば鎌倉ハイキングルートのハシゴも一興かもしれませんよ。
ソトラバ編集部