サンプル依頼が5801点 FDC、9月開催の東京秋冬展
【尾張】尾州ファッションデザインセンター(FDC、一宮市)は、9月に東京都渋谷区で開催した「2025/26 Autumn&Winter Bishu Material Exhibition(尾州マテリアルエキシビション=BME)」の来場者数が、前年並みの867人だったと発表した。出展企業12社に対し、延べ830社から5801点のサンプル依頼があった。 BMEは、主に在京のアパレルメーカーや繊維商社を対象に、一宮市など尾州産地の来年秋冬向け新作織物を紹介する展示商談会で、28回目。同月25、26の両日に実施した。 開催前には、暖冬の悪影響を心配する声もあったが、前回同様の活発な商談が行われた。 商談の傾向では、薄地で軽さのある素材や、凹凸のある素材が人気を集め、色合いではオーソドックスなナチュラルカラーや黒、白などが注目された。来場者からは展示会の演出について「統一感があって見やすい」などと好評だったという。
会場内では、尾州産地の染色整理企業の技術を紹介する展示や、若手デザイナーに対する尾州産地の講習会も開いた。