「タケを怒らせるリスクを考えるべきだった」久保建英の先発外しにソシエダ番記者が苦言。物議を醸した“ゴールパフォ”については「周りの人間が詮索しても…」【現地発】
エースと呼ぶにはほど遠い数字
現在アストン・ビラを指揮するウナイ・エメリがパリ・サンジェルマンの監督時代にフランス語で話している映像がある。 【動画】久保がドリブル突破から鮮烈弾→物議を醸した怒りのゴールパフォ 2本のボトルを手に取り、その1本を指さしながら、「こっちのほうが良ければ、彼がプレーする。疲労が蓄積し、練習を十分にこなすことができなければ、もう一方がプレーする。その時、私にとって最も重要なことは?それは2人ともモチベーションを高く持ち、熱意があり、情熱的であることだ。 こちらの選手がプレーしないことで、私に少し腹を立てている?彼がリラックスしないなら、私はそれでいい。プレーする時、私が間違っていて彼が正しことを証明すればいいんだ」とサッカーにおける競争原理を熱心に説明している。 エメリといえば、ビジャレアルでタケ・クボ(久保建英)を指導した監督でもある。しかし誰とも“結婚”しないことで知られる彼は、タケが望むだけの出場機会を与えることはなく、半年後、ヘタフェに移籍する事態を招いた。 「エメリは僕の獲得を進言したはずだったんだけどね。だから僕はビジャレアルに移籍することを決意し、準備が整っていると考えてくれていると思っていた。でも僕が望む形で戦力としてカウントしてくれなかった。当時の僕は今よりも若く、出場機会が必要だった。彼がチャンスをくれないと分かった時、僕は彼に環境を変えたいと言った。彼は理解を示してくれた」とタケはその決断に至った経緯を語っている。 それから4年近くが経過したが、タケの競争心は当時とまるで変っていない。このタイプの選手は、自尊心を傷つけられると、自らの正当性を認めさせようと怒りに燃えてピッチに立つ。エスパニョール戦でベンチスタートだったタケが後半途中から出場しゴールを決めた思考回路もそれで説明がつく。 一方、イマノル・アルグアシル監督がスタメンから外した理由も説明がつかないわけではない。前回のマッチレポートで触れたように、前節のラージョ・バジェカーノ戦でのタケは精度も判断力も欠いていた。 いや、もっと言えば、アジアカップから復帰してからずっとそうだ。昨シーズン前半戦の輝きを失っている。エスパニョール戦でのゴールは、アジアカップ以降、2点目で、その間記録したアシストは1つのみ。エースと呼ぶにはほど遠い数字だ。
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