クーグラーFRB理事、追加利下げが適切-予想通りインフレ鈍化なら
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事は25日、先週の0.5ポイント利下げの決定を「強く支持」すると述べた上で、予想通りインフレ鈍化が続くなら追加利下げが適切になると指摘した。
インフレの持続的鈍化と労働市場の緩和は、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが政策を緩和し、最大雇用の責務にも注意を払うべき時が来たことを意味するとクーグラー氏は説明。
「労働市場は依然底堅いものの、FOMCはディスインフレが正しい軌道を引き続き進む中で経済の不要な痛みや悪化を回避しつつディスインフレが進展を続けられるよう、重点のバランスを取る必要がある」と、マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード公共政策大学院主催イベントでのスピーチ草稿で指摘した。
その上で同氏は「私は先週の決定を強く支持した。インフレが引き続き、私の予想通り進めば、この先、フェデラルファンド(FF)金利の追加引き下げを支持するつもりだ」と述べた。
18日に公表された最新金利予測分布図(ドット・プロット)の中央値では、年末までの追加利下げ幅は0.5ポイントとされた。一方で19人の当局者のうち7人は0.25ポイントの利下げを支持し、2人は年内の追加利下げに反対していることも示唆された。
クーグラー氏は新規雇用の鈍化や離職者の減少に言及し、「労働市場は落ち着きをかなり取り戻している」と分析。最近の米雇用統計の年次ベンチマーク(基準)改定により、政策当局者が労働市場の指標を見直すことが重要になっていると述べた。
原題:Fed’s Kugler Says She ‘Strongly Supported’ Half-Point Rate Cut(抜粋)
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Jonnelle Marte