Appleのパスワード管理アプリ「Passwords」がFirefoxで利用可能に。Windowsユーザーは要注意
iOSとmacOSの最新バージョンで導入されたAppleのパスワード管理アプリ「Passwords」にFirefoxの拡張機能が追加されました。 Firefoxユーザーであれば、このブラウザ拡張機能を利用して、Apple の「Passwords」に保存されている情報を使いシームレスなログインを設定できます。
Firefoxでパスワードを設定して使用する方法
この拡張機能を使用するためにすべきことはそれほど多くありません。 Firefoxがインストールされていることを確認し、ブラウザにiCloud Passwords拡張機能を追加するだけです。これで、メニューバーのパスワードアプリやアプリ自体を使用せずに、通常通りウェブサイトにログインできるようになります。 ログインを試みるたびに、ユーザー名とパスワードのフォームの下に小さなフローティングメニューが表示され、ログイン項目名をクリックするだけで、お気に入りのウェブサイトにログインできます。 2要素認証を有効にしたサイト、つまりログインプロセスを完了するためにワンタイムパスワードを入力する必要があるサイトでも、ログインコードがAppleのPasswordsに保存されている限り、この機能は有効です。 この拡張機能がFirefoxとシームレスに連携し、プラスアルファの設定無しで動作するのは喜ばしいことです。
Firefox向け iCloud Passwordsの限界
私はFirefox向けiCloud Passwordsのログイン時の動作は気に入っていますが、新しいアカウントの作成方法にはがっかりしています。あるウェブサイトで新しいアカウントを作成しようとしたところ、このブラウザ拡張機能では2つの選択肢が提示されました。 「Passwordsアプリで強力なパスワードを作成する」か「Safariでページを開く」かです。 このプロセスには多少の摩擦が生じ、パスワードマネージャーの利用を敬遠する要因になります。Appleが拡張機能をアップデートして、Firefox自体でアカウントを作成できるようにしてくれるのが理想的だと思います。 また、iCloud Passwords はFirefox だとスムーズに利用できますが、別のブラウザのユーザーはあまり満足していないようです。 Firefox拡張機能に関するユーザーレビューによると、この拡張機能は常に信頼性の高い自動入力を行うわけではないようで、ChromeユーザーがiCloud Passwordsを使用する場合でも同様の問題があり、否定的なレビューが多くなっています。 しかし、ここでより大きな問題なのは、Appleがこの拡張機能をMac上のFirefoxに限定していることです。 WindowsとMacの両方で デフォルトのブラウザとしてFirefoxを使用している私は、この決定には不満です。Windows向けiCloudアプリのおかげで、WindowsでもiCloudのパスワードにアクセスできます。 この拡張機能がそのアプリ(ChromeとEdgeの拡張機能は対応済み)にも対応していれば嬉しいのですが、今のところ、そのような特典を享受しているのはAppleの最新Macユーザーだけです。
春野ユリ